フィチン酸(phytic acid)

  

フィチン酸とは

フィチン酸は、精製していない穀物や豆類に含まれている成分です。
ミネラルと結合する性質(キレート作用)があり、ミネラルの吸収を阻害してしまうことが知られています。しかし、フィターゼという酵素を添加することでこの作用を抑制可能です。
また、このキレート作用により腸内環境が改善されて大腸がんの予防になるとする見方もあります。

フィチン酸には強力な抗酸化作用があり、活性酸素を抑え、血中コレステロールも減らすなどの機能があります。

フィチン酸についての研究は盛んであり、現在では大腸がん、肺がん、皮膚がん、乳がんの予防、尿路結石や腎結石の予防、虫歯の予防などに効果があるのは、ほぼ確実になってきているようです。

サプリメントも流通しているようですが、フィチン酸はイノシトールとの相性が良く、同時に摂取するとフィチン酸の効果が出やすいとされます。

フィチン酸は天然酸味料(食品添加物)としても使われていて、これは主にトウモロコシの種や米ぬかから抽出したものです。