血液サラサラ食材

  

血流改善食

板前仕事、料理仕事。こいつも東京一極集中しすぎてるよなぁやっぱり。

そのメリットとデメリット、改めて考え直すきっかけになってるかも知れないねえ、今回の原発やら停電は。

他の業界は勿論だけど、料理業界も例外って事にゃならんだろう。なにしろ前年3月と同水準の売上を先月も維持した飲食店は皆無に近いだろうしね。

いったん「何か」起きたらこの脆弱さ。
危機感を持たぬ方がおかしい。

関東での巨大地震は必ず起きる。
「想定外」じゃ済まされないよ。

馬鹿高い土地代に見合ってるのかね本当に。
マトモな頭を持ってる人なら真剣に考えて動き出すだろうね。

硬直化した官公庁は無理だろうが、企業は素早く行動するだろうなあ。企業経営者は馬鹿じゃ務まらないし。大企業病に罹患してないトコは絶対に動くなコリャ。

大阪の知事さんは首都機能を欲しがってる様だし、福岡あたりはロスや上海みたいになる可能性がある。近場で言えば八王子や橋本あたりをDC化するとかね。

何もやらなきゃマズイでしょうさすがに。「大事」が起きりゃ小松左京の小説みたいになるだろうね間違いなく。

しかしコイツは大きな悲劇だが、腐りきった日本が迎えた大きなチャンスでもあるよな。これだけのショックは必ず人心のマインドを変える気がする。

いや既に変化してるはずだ。これを機にこれまでのろくでもない全国一律化をやめて、地方は独自的な特色を濃く打ち出し、多様性のある国になるべきだろう。

どこにでもあるミニ東京にゃウンザリだよ。
このネツト時代に「中央と地方」という捉え方も、もう時代遅れだ。

リーダーが欲しいな。
若いのを中心に日本人に良いマインド変化が出ても、それをまとめあげる力がなきゃ何にもならん。最終的には政治でしか国は変えられないからな。

停電ショックで「便利さ」ってのがどんなに不便で、「豊かな国」の正体がどっこも豊かじゃ無かったって事を、頭のいい奴なら気付いた筈だ。

しかしだよ、それに気付いたところで今の若い奴は方向付けできん。
「節電グッズ」に走り、それが「社会に役立つ」と考える甘ちゃんの子羊の群れで終わるな。

血の気が多い奴でも東電社員の子弟を虐めるなんていう何の役にも立たない糞アイデア程度の脳狭窄。視界が小さ過ぎる。

広い視点と想像力を持ち、柔軟かつ揺るぎない理念を持つ。そして、そいつを【他人に伝えることが出来る】天性を持ったリーダーが絶対に必要だ。

静脈を「血栓」が塞いでる状態の日本。
何故か運良く気管支系をちょいとやられただけで済んだが、それは表面だけだろう。

次は生命に関わる臓器がやられるに違いない。心臓か脳か分からんが、そうなったら終わる。血の流れを正常に戻す、血栓を溶かせるリーダーが出るしかない時期だよ。

 

だがそのリーダーが何処にいるってんだよ。
ウスノロ揃いで人を魅了する理念を持った奴はまったくいねぇよ。

幕末まで行って人材を連れて来るしかないのかねチキショウ。ウチの若い衆が本物のドラえもんだったらタイムマシン借りれるんだがなぁ。

もしかしたらリーダーは必要なく、ユング的な何かよく分からん集団的無意識の「泡」みたいなモンが出来るのか? 

それもネット空間の何処かに。
「攻殻機動隊」だなこりゃ(笑)
SFじゃねえっての。

いつもの小料理屋のカウンターの端に陣取って焼酎のお湯割りをチビチビやりながら、そんな事を考えておりました。

梅肉で味を付けた桜の花がグラスの底にみえます。気の利いた女将さんの趣向ですな。だだの梅干を入れるより風流ってもんです。今年は桜を愛でる機会を無くしましたので、こうして偲ぶ。日本人ですなぁ。

せっかく染染とした気分になってましたら、引き戸が「ガラガラ」
目を向けると、宵闇を背景に目がくらむ太陽の眩しさ。

頭部から太陽光線を放ちつつ登場したのは腐れ縁の幼なじみ。
生まれつきニヤニヤ顔のハゲ頭は「うっす」とかなんとか言いつつカウンター中央に座ります。

コイツはガキの頃、隣町のガキ大将に泣かされていたのを、おいらに何回も助けてもらっていながら、その恩を完全に忘れ果て、電鉄会社で出世したからと威張っている馬鹿ヤロウです。

魚:
「ウッスじゃねえだろ、このハゲ。眩しいってんだお前は。
だいたいね、酒なんぞ飲みに来る場合じゃねぇだろが。
原発事故の会見に出なくていいのかよ。
さっさと事故処理終わらせろって、バカヤロウ」

ハゲ:
「やぶからぼうに何だよ。タチ悪いよそれ。
俺は電車屋。東電の社員じゃないの」

魚:
「似たようなもんだろ」

ハゲ:
「似てない。全然似てないから」

魚:
「そうかぁ、例の東電の会見にお前が居た気がしたんだが。
あの会見は最低だな、しかし。
御壇の雛人形じゃあるめぇし、何名もガン首並べやがって。
責任分散法か何か知らんが異様だね、あの絵は。
ところでお前に質問がある」

ハゲ:
「何だよ。また変な話だろ、どうせ」

魚:
「お前、偉そうにツルツル坊主に禿げ上がる前は鉄道員だったろ。ウチのお客さんの話じゃ電車内の照明も消したりしてるそうだけどさ、電車はデカイ図体で走ってる訳だろ、その運動エネルギーから出る二次電力はどう使ってんの?」

ハゲ:
「ツルツル坊主って、まだ髪の毛残ってるし、そこまでじゃない!
電車に乗らない魚ちゃんにそんな事教えるいわれは無いね。
教えてやらん」

魚:
「ケチ!」

ハゲ:
「バカ!」

魚:
「はげあたまの蛸ハゲ男!」

ハゲ:
「テイノーの偏屈板前!」

魚:
「ぁんだとう。このやろう!」

女将:
「ちょっと、あんた達!
やめなさい。子供じゃないんだから 笑」

女将が止めてくれなきゃ、つるつるピカピカをパチンとやるとこでした(笑)

魚:
「ところで女将の親御さんは東北の出だよね。
どうだったの?」

女将:
「ウチは墓ごとコッチに来ちゃってるから直接は。
でも親戚が少し向こうにいるから炊き出し手伝いに行ったわよ」

ハゲ:
「それはいい。女将さんの手料理は最高だから」

魚:
「そうだな。冷たい食事ばかりじゃおかしくなる」

女将:
「心配だったのは、足が浮腫んじゃって何とかって病気になる人が多いこと」

魚:
「エコノミークラス症候群だ。
水分を摂らないし、栄養は偏るし、動かないのが原因だね。
血が濃くなって足の血管に血栓が出来る。
そいつが肺や心臓、さらに脳に行っちまう可能性がある。
恐ろしい病気だ」

※エコノミークラス症候群=静脈血栓塞栓症

ハゲ:
「栄養バランスは大事だよなー
俺もメシは適当だからこの腹になっちゃった 笑」

魚:
「鬱陶しいねお前は、何だよその太鼓腹は。
血も完全にコールタール状にネバネバしてるな。
今のうちに遺言状でも書いとけよ」

ハゲ:
「最近顔色も悪いし、身体がダルイ。肩も重いし体も重い。
確かに血が粘ってると思うけど。どうしたら良いもんかね」

魚:
「よい食生活と適度な運動以外に対策は無い」

女将:
「サラサラの血になる食べ物教えてよ」

ハゲ:
「若死にしなくてすむ食事を教えろ」

魚:
「なにが若死にだ、このタコナマハゲ 笑」
「色々あるが代表的なモンを教えておくよ」

血行を良くする食事

答えは極めて単純。
日本人らしい食事を続ければそれで良い。

麦飯に胡麻をかけ、納豆にカツブシ(おかか)でメシを食う。
粉茶を飲みつつ海藻の酢の物でもつつけば完璧。

この質素な食事に存在するもの。
【食物繊維】【ナットウキナーゼ】【アミノ酸ペプチド】【イノシン酸】【アスペラチン】【イソフラボン】【茶カテキン】【セサミノール】
他にもまだまだ有効成分があります。

ナットウキナーゼはずばり血栓を溶かしますし、セサミノールを含む胡麻は薬に等しく、オカカのイノシン酸とアスペラチンは血行を良くします。カテキンは中性脂肪やコレステロールを減らしこれも血をサラサラにします。

ニンニク、タマネギ、黒豆の血流促進効果は別の記事に書いておりますけども、パセリやほうれん草も効果ありますよ。人参、ニラ、蕪、ブロッコリーなども良い。

黒豆汁の作り方
※上の記事では黒豆の汁ですが、シイタケの戻し汁にも抜群の効果あり

海藻類は食物繊維であるアルギン酸、さらには注目のフコイダンが豊富。これに組み合わせる酢と相乗効果を発揮します。

モズク酢とかメカブ酢を作るじゃないですか。
おいらはね、その割酢に焼きミカンを加えます。
隠し味か? そうではありません。(もちろん香味は増しますが)
ペクチンとビタミンPが狙いです。
ペクチンはこれも食物繊維でして、整腸作用の他血行にも効果抜群。
ビタミンPは毛細血管を広げて血流を良くします。

血栓予防にはピラジンです。
ピラジンってのは「セロリ」の成分。
あの変な匂いを出す香り成分です。
セロリって野菜は焼くと「フェノールカルボン酸」が出ます。
抗酸化作用がありますので、活性酸素嫌いの方は「焼きセロリ」に。

「和食の食卓」で抜かせない味噌汁。
これは塩分が嫌われるようですけども、馬鹿げてますよ。
味噌は大豆タンパクが血圧抑制のペプチドになっています。
これに野菜が含むカリウムを同時に食べれば塩分などたいした事はない。

カリウムはナトリウムを体外に追い出します。
このカリウムを沢山含むのもセロリ。ゴーヤも多いです。

フルーツですと、ミカンやオレンジの他キウイがとても良い。
キーウィは多くの機能性成分があります。
バナナ、グレープフルーツ、メロン、イチゴなどもいいですね。

そして血行促進には「不飽和脂肪酸」も効果ありです。
中年過食物語

ヒジキと豆とコンニャクの煮物。ノリの佃煮。
メザシやアジの干物におろし大根。
貝の鱠にゴボウと人参のキンピラとくりゃね。
もう完璧です。血栓など出来ません。

さて、ここまで読んで聡い方は気づいておられるでしょう。
そうです。
こうした「健康がどうのこうの」を考える必要は全く無い。

【あたりまえの和食を、まっとうに食べる】

それだけなんですな、実のところ。

科学は思い切り遠回りして、やっとそこに至った様に思います。

※ひとつだけ注意を
上記の様な食事をなさっても、脂っぽいモノを過剰に食べ、砂糖菓子を過剰に食べ、寝転がって足の指でテレビのチャンネルを変えるような生活をしてますとまったくの無意味です。
朝食に10品目くらいのバランス良い和食を食べたとしても、昼にパスタを2~3人分ペロリとたいらげる、あるいは山盛りラーメンを汁まで残さず食べて、「う~ん苦しい」
あのね、(~_~;
なんで苦しい程食べるんですかって話。

今は江戸時代じゃありません。
「一粒のコメはお百姓さんが・・・・・」
この感覚はもうよろしい。
今の農家は機械化されており、「手作り」など昔話。
残していいのですよ。食事は。

「しかし世界には飢えた人々が・・・」
ならば「残飯」を送れと言うんですかな?
我々が節約すれば貧困国が豊かになる?
世界経済システムの問題を先に解決せねば無意味なのですよ。

もったいないと考えて自分の脂肪を太くする。
それは将来大きな医療費負担と変化します。
精神的、肉体的にあなたを苦しめる筈です。
どうぞ自分の体を大事にして下さい。

適度な運動は不可欠ですが、無縁な方も多いでしょう。
せめて足の血栓予防くらいはしておきましょう。

仰向けに寝て
両手で尻を支える様にして腰を上げる
足を高く突き出し
空手の足刀の型を、いや違います(これでもいんですが 笑)
自転車のペダルをこぐように動かして下さい。

疲れもしないし、効果がありますよ。
ただし食後すぐにやってはいけません。
食後なら手の拳で擦るだけで効果があります。

最後の本当のところを少し書いておきます。
幼馴染みのハゲの事をボロクソに書いておりまが、彼は子供時代のことを決して忘れずいまだにおいらを立ててくれます。

努力を続け今の地位になった彼は、部下思いで面倒見が良く、責任感も強い。いい男です。

自社の人間はもちろん、九州や北海道の関係会社の人達にさえおいらの店を宣伝して助けてくれています。

「人」の有り難さはこんなところにあるのでしょうね。
「血の通った関係」ってオチになりましょうか。


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