雑炊の作り方
鍋料理のだしを利用した雑炊ではなく、単体の雑炊の作り方です。
雑炊の具は何でもかまいません。
秋ならキノコ、冬ならカニというふうにお好みで。
冷蔵庫の余り物でも、卵だけでも、具無しでも結構です。
「雑炊」の字面通り、雑多な具を炊く料理と言うより、むしろ「増水」と書いたほうが適当です。汁で炊いた「ご飯を」おいしく食べる料理ですから。「具はおまけ」くらいに考えてもいいのです。
青物は三つ葉がよく合います。
ご飯は残り物の冷や飯でもいいですが、炊きたてならより美味しい雑炊に。
★比較的柔らかで口当たりの良い食材を具にします。
★材料に合わせて下拵えしましょう。
アクをとる、臭みを抜く、下ゆで・下煮、乾物なら戻す、等。
食べやすい大きさに整える。
★鍋にだしを入れて吸い地程度に味付け
(出汁5カップに塩、酒、薄口醤油 それぞれ小さじ1くらい)
★そこに材料を加えて煮立てる
★煮立ったらご飯を加える
※冷ご飯はザルに入れ流水で洗い、固まりをほぐしヌメリをとったもの
※炊きたてご飯ならそのまま加える
★ひと煮立ちしたら火を止めて器に盛る
貝柱で作る雑炊
一手間かけて一段上の美味しい雑炊を作ってみたい
そんな時は「干し貝柱」を使ってみましょう。
目的は干し貝柱の「戻し汁」です。
★干し貝柱は洗って汚れを除き、半日かけて水で戻す
(この時にだし昆布を加えておいてもいいです)
★それを容器ごと20分ほど蒸す(ラップをして)
★汁は漉して、貝柱は手で細かく千切る
★鍋にだし汁を入れて、その3割ていどの戻し汁を加えて沸かす
(このときに貝柱や他の具も入れる)
★味付けは塩と淡口醤油
★洗ったご飯を加えてひと煮立ちさせる
※具や青味もお好みで結構ですが、せっかくなのでワンランク上の食材を使ってみるといいでしょう。夏場はジュンサイや焼アユのほぐし身、冬場はフグとかね。もちろんですが経済的な材料でもOKですよ。それが本来の雑炊ですし。ほっこりしたお野菜とかね。