のっぺい汁

  

のっぺい汁

のっぺい汁(濃餅汁)は、精進からきた蔬菜を実にした汁物。
現在は精進の枠を越えて肉類も具にする全国的な家庭料理※である。

のっぺりした味だが、とろみをつけ濃度を出す。
これがそのまま名前の由来になっているのでしょう。

元々野菜の皮などを材料とする汁。なので、「冷蔵庫の余り物を片付ける」に適した便利さがあります。作り方も非常に簡単。和食初心者は是非覚えておくといいですね。

★人参、大根、牛蒡、里芋、椎茸、蒟蒻、油揚げ、鶏肉、鴨肉
こうした材料をだし汁で柔らかくなるまで煮込む
(材料はそれこそ何でもかまいませんが、野菜は加えたい)
(アクの強い材料は煮る前にアクを抜いておく)
(香りが強いものは湯に通しておく)

★吸い地よりやや濃いめの味をつける

★水で溶いた葛(片栗粉でよい)でとろみをつける(ゆるめに)

★青ねぎを散らし、口に生姜汁など

※新潟の郷土料理【のっぺ】は、汁ではなく里芋メインの煮物です。

※岩手の【ぬっぺ汁(ぬっぺい汁)】は、のっぺい汁とは別の汁物です。
ぬっぺ=吸い地で豆腐を温め、トロロを大根汁と卵でのばしたものを加える