焼く・炒める・揚げる→豚肉の寄生虫

  

「豚肉はしっかり火を通す」理由

豚肉はしっかり火を通すのが料理の常識。
これは「寄生虫防止」のためだとご存じの方も多いでしょう。

では、どんな寄生虫なのか。
「フックワーム」(有鉤条虫)というサナダ虫の仲間です。

豚肉のフックワームは非常にタチが悪い。
腸で卵を生むと、その幼虫が心臓や脳にまで行く危険があるからです。

そのような場所で豆粒大にまで成長するとどうなるか。
命にかかわるほど重篤な症状に見舞われるのです。

ですから必ず中心まで40℃以上(この温度で死ぬ)に加熱しければいけません。

かと言って最初から最後まで強火のままでは肉は固くなって美味しくない。
だから表面だけ強火で焼き、あとはじっくりと中まで火を通すわけです。

ソテーなどは、所々に包丁を打ち込んでおけば早く火が通ります。
(切り込みを入れておく)