「少々」とは?
「油を少々入れて・・・・」という表現が多いですね。
この「少々」とはいったいどのくらいなんでしょうか。
かなり曖昧表現ですが、これは仕方がないんです。
料理というのは「臨機応変」なのです。
レシピは化学の実験とは違うのですよ。
大さじ1程度くらいであっても、材料、道具などピタリ同じにするのは無理ですので、必ずしもそれが適当とは言えないケースも出る。
鍋に油を少々という表現は、だいたい鍋底全面に薄く油が広がる量を指しています。
「薄く全体に広がる程度の量」が少々という意味でもある。
これは普通サイズのフライパンだと大さじ2の分量。
これを熱することで鍋肌と馴染ませるのです。
馴染んだら余計な油はいりませんので、容器に戻します。
要するに炒める食材が鍋に引っ付かないための炒め油なのです。
「少々」のグラム数などはこちらを御覧ください
→調味料の計量
適宜、適量
適量
この言葉は《調味》においては使われません。
では、どのような場合に使うかというと、料理の仕上げ段階。
決して「てきとうに」という意味ではないのです。
ただ、調理器具や食材のサイズ、味の好みなどが微妙に違う。
そうした事に「適合する量」だとお考え下さい。
適宜
これは、「プラスアルファ」という意味です。
主に付け合せとか彩り、薬味などを「加える」ときの言葉。
ようするに、「これもあればいいですね」というくらいの意味。
なので「無くてもいい」と解釈してけっこうです。