料理の常識と裏技・小技→ミネラルウォーターと料理

  

ミネラルウォーターを料理に使うと?

ミネラルウォーターには「硬水」と「軟水」があります。
基本として軟水は日本料理に合い、硬水は洋風の料理に合います。

ミネラル分が少ない軟水には素材の味を引き出す特徴が。
なので素材の持ち味を生かす和食に合うわけです。

その逆であるカルシウムイオンなどが多い硬水は、肉の料理に最適。
肉の臭み成分を追い出してくれると考えられています。
肉を煮込む調理なんかにピタリだということですね。

これによって出来上がった料理にはっきりした差が出るのか?
水道水を使うよりもミネラルウォーター使用がはるかに美味しいのか?

それは少々疑問です。
その微妙な違いを感じ取れる人は極めて稀だと思います。
特殊な職業で舌を訓練したとか、生まれつき敏感とかね。
そうでなければ、微妙な違いを判別するのはまず不可能です。

結局のところ使うか使わないかは「好みでしかない」と思います。

ただ、言えるのは「その土地の料理はその土地の水が合う」と。
これは確実なことで、水だけにとどまりません。
例えば水と同じくらい重要である「塩」もそうです。

大まかに、和食系に「岩塩」は合いません。
あれは肉料理や洋風料理に最適なのです。
日本の料理には「海の塩」が一番合うのです。

似たようなことですが、エキストラヴァージンオリーブオイルもそのように言われます。同じイタリア産であっても地中海沿岸のものは魚介類に、内陸部産のものは肉料理に合うとされています。

「同郷の仲間のほうが仲良しになりやすい」
これが料理素材の基本なんですね。