きょうは大好きな魚、それも焼き魚の登場!
うれしいですね、こういうブログ。
アッシは焼き魚はやっぱり焼き目(網などの)が付いている方が好きです。 笑
昔、手焼きセンベイを売っている小さなお店がありました。 年老いた夫婦が一枚、一枚、網の上で焼いているんです。 売っているセンベイには時には網目が付いていることもありました。 割れたのには醤油が滲みておいしかった。
ところが、その網目が不潔だと保健所に訴えた馬鹿女がおりまして、とうとうその小さな店はつぶれてしまいました。
醤油付けて、網で焼くからには網目だって付くことがあるだろうに、イヤなら食べなきゃいいものを、わざわざ保健所へ電話するこたぁねぇだろうに。 あの馬鹿女、お願いだから死んで! 笑
魚だって、塩を振って網で焼けば網目くらい付くこともあるでしょうに。
気に入らないからと何でも公的機関に通知するという発想が気に入らないアッシです。
Posted by 飛車角 at 2009年05月31日 10:19
おいらのダチは今でも網目の手焼き煎餅を売ってますが(笑)
学校給食の焼き魚に骨が一本でも入っていれば親に捻じ込まれるのは確実だそうでして、仕方がないんで学校サイドと栄養士は「骨なし魚」を使う時代です。大冷の「骨なし魚」はなんと手作業で骨を抜いているそうで、いったん三枚におろした魚を酵素系接着剤(食品添加剤物)で張り合わせた「姿の魚」まである。病人食とか離乳食などには大変優れた商品だと思いますけどね。
ガキどもはそのうち海で泳いでいる魚にも骨が無いって思うかも。
バイキンはすべて消毒殺菌し、嫌なもの、見たくないもの、臭いもの等々にはすべて蓋をかぶせてしまえばいい。どこまでも行っちまえばいいんですよ。
ついでに見せたくないもんは全部禁止にすればいい。
そういう方々は高倉健の任侠物を観た若者は全部「人斬り」のヤクザもんになると本気で心から考えるに違いないでしょうな。
犯罪ゲームを犯罪者養成だと決めつけて、規制する発想と同じ。
実際は菅原文太の「仁義無き戦い」を何百万の人が観ているが、文太の自宅に「おやっさん、ワシがケジメとるけん。まかしてつかぁさい」って訊ねて来た若者は一人だけ(笑)。元々人々は空想と現実に線が引けるまともな思考を持っている。
人間の性根がどれだけご清潔なモンだってんでしょうかね。
空想や発想まで締め付けて行けば必ず人間は歪む。
表面はおりこうさんになっても心がひん曲がる。
近年増えている意味不明の殺伐とした家庭内殺人事件の増加なんぞをどう考えているのかって聞きたい。
良いも悪いも両方を知った大人にならなきゃいけない。
人間ってやつは体も心も鍛えられなきゃ逞しくはなんないんですよ。
当然ながら優しくもならんし、思いやりも身につかぬでしょうな。
Posted by 魚山人 at 2009年06月01日 00:50
「山守さん,弾はまだ残っとるがよ」ですね。
タランティーノしかりsushiしかり,かつての浮世絵しかり,日本の奥深い部分をえぐり出すのはいつでも日本以外の文化かもしれません。
Posted by 愛読者 at 2009年06月01日 02:32
おはようございます。ん~腹が鳴りますね 最近、粗食で、朝方はことのほか、銀シャリと焼き魚と味噌を欲しがります(笑)鮎に鱧と夏間近ですねぇ 旅館の時分は二百だ三百だなんて鮎やってましたが、上火でせかせか、がそん時の方針でしたが、やはり活を化粧なしで頭下げて炭で時間かけて、中骨は抜いて煎餅に…なんてのが好きです。見計らいのほかにも、単品の料理を頼まれるお客さまも最近増えてきていて、板場の頭数がもうちょい…なんてゴチてもしかたないですね(笑)来週あたりに、入れてみようと思います。 塩釜の笹焼きなんて仕事もありましたが、焼き目ありきですね 先日にコメントで書かせていただいた 遠山鮑とか、一手間かける仕事より、シンプルな仕事のほうが、素材にはいいのかなと心にあります お客様の気持ちになって考えますと、迷う時もあります まぁそこが板前の面白さであり、作り手の楽しさなんですが、自分よがりのものは、偏ってもいけませんし いつまでも修行ですね(^O^)一等はお客様が喜んでくれる事ですから。。魚といえば 温暖化で毒性の菌?プランクトン?なんかが、暖かい海峡から日本まで少量みたいですが、流れてきていて、魚を変えていると、聞きました ごく僅かですが………人体に及ぼした例があるとか なにかの病気にかかっている人は危険を伴うとも… 自分は魚を売る仕事で もうすこし詳しく知りたいし 知る必要があると思いました
やはり目は伏せたくないし…板前って仕事と、今の気持ちとを 合わせると 将来の見方も変わってしまうのかと 和包丁置いて もっと田舎で蕎麦なんて事も思ったりしてしまうんですね 根底にあるもんを 覚悟に変えるってのは 簡単じゃないし、勉強してかないといけませんし。こんな世でも たった一つでも望みがあるのなら 辛かろうが歩く 轍に花が咲く このままじゃ終われるわけがない この雨の向こう側見ずして 帰れるか… 毎度のこと重い空気の文になってしまいましたが、これから河口湖に陶芸をしに行って、無になってきます なんかたまに陶芸やってますみたいなバカな野郎ですが、まだ三回くらいです(笑)イメージじゃこんな感じで あれを盛りたいとか あんな酒ついで飲みてぇなぁなんてやってますが、何個か出来た奴は、出来が宜しくありません(笑)まぁ出来のわるい子は可愛いっていいますし… しかし陶芸家さんのライフスタイルってのをみてますと 良いなぁって思ってしまうのは自分だけでしょうかね。。。
Posted by 平 at 2009年06月01日 04:45
愛読者さん、すんません。
分かりやすい様に脚色しました(笑)
お疲れ様です平さん。
あなただけではありません。実はおいらも陶芸に興味津々です(笑)
料理やってないで最初から土やってりゃ良かった・・・ とか^_^;
でかっかい「ぐい呑み」ばかりですが、
気に入ったもんが最近出来る様になって来ました。
そのうちネットで販売します。
(販売は冗談です 笑)
魚の毒化の問題ですが、多分以下の様な事ではないでしょうか。
海洋のプランクトンには毒素を持つのがいます。
そのなかに【渦鞭毛藻】という奴がおります。
貝類がこのプランクトンを食べて毒を体内で凝縮すると【貝毒】に。
海老など甲殻類が食べ、それを魚が食べてという連鎖、
その結果大型の魚も有毒化します。
これが南洋でよくみられる【シガテラ中毒】になります。
貝毒の発生は世界的に分布が広がっています。
その原因は外洋船舶だと考えられています。
船のバラスト水に混入して世界中に分布を広めるんですね。
例えば毒ではありませんがこんな例もあります。
ワカメなど海藻類は西洋ではあまり食べる事がないので邪魔なだけで、それどころか「侵略的外来種」扱いですけもど、日本の船のバラスト水にワカメの遊走子が混入して西洋各国に広がり、各国は「大いに迷惑」しているそうです。
何が『魚食・和食健康ブーム』なんだか。体に良い海藻を食いやがれってんだ(笑)
一方シガテラ中毒は熱帯の沖縄県では昔からよく発生していまして、30年以上前から築地ではパンフで注意を促していました。例えば「バラハタ」などは一見色の強い「アコウ(はた科の)」に見えたりしますからね。バラハタは市場では「廃棄種」です。おいらが小僧の時はなにしろ築地の魚はバラエティ豊かでしたからね。たまに南洋種も並んでました。
ところが1999年に温帯地域の千葉で石垣鯛によるシガテラ集団中毒が発生しました。それまでは南の海でしか起きないとされていたんですが。
その理由については温暖化で渦鞭毛藻が温帯に生息を広げているのではないかとか言われておりますが、黒潮の潮勢が強まってきた為に南洋でシガテラ毒を蓄積した魚が黒潮に乗って温帯まで流されてきたという考え方もあり、おいらはこちらの説が正しい気がします。
昔からカラフルな熱帯魚が房総沖まで流されて来て、冬場に水温低下で死ぬ現象は知られていましたが、最近の東北でサワラが獲れる現象はやはり温暖化なんでしょうかね。
どっちにしてもシガテラ中毒は沖縄では大昔からある事ですし、ガタガタ騒ぐほどの問題ではありません。
アニサキスや吸虫類も何でもかんでも刺身で喰うから増加してるだけの話。
自然界には危険があって当たり前。
交通事故や自殺者の数に比較すれば騒ぐ問題でありません。
漁業や水産の世界にはそんな事以前にね、急を要する深刻な大問題があるのですよ。どうでもいい事に目を取られていたら20年後には魚全体が消える可能性もあります。
Posted by 魚山人 at 2009年06月01日 07:06
勉強になりました 有難うございましたm(__)m無知な自分なりに、理解しました。自然界には、人間が引き起こすものと、天災があるとおもいますが、目の捉え方を間違えないように、目を、おっぴろげていきます。さぞかし魚山人さんの手掛けたぐい呑は味わい深いんでしょうね(^O^)初めて作ったのはぐい呑でして、馬鹿でかくなっておりました(笑)我が家では、なぜか小鉢で使われてます…… ありがとうございました。
Posted by 平 at 2009年06月01日 08:52
焼魚 一条の線
焼き魚は、焼き目を付けないと美味そうに仕上がりません。
カマ焼き
アユの塩焼き
化粧塩は「定番」みたいになっていて、どこの板場でも自動化されていますし、色々な理由でこれをして焼いても構わないでしょう。しない方が良いケースもありますが。
ただし、化粧塩をきかせる時は尺塩を極力控えめに。
焼魚の塩振り 尺塩
塩味を付ける必要はなく、「旨味出し」を主眼に振ります。
焼物の上火と下火
上の画像の焼き魚は上火の焼き台で焼いた物です。
遠赤のやつで「炭火焼きと変わらない仕上げ」が謳い文句の機械。
一方これは以前紹介した西京焼きです。
マナガツオ西京焼きの作り方
炭を熾して下火で焼きました。
上火焼きと下火焼き、何か違いがあるんでしょうか?
何も違いはない様にしか見えません。
魚は焼くと脂が湧き出しますが、脂だけではなくたんぱく質の成分も流れ出してきます。
脂との違いはたんぱくですから凝固する事。
通常料理書などには「盛り付けた時に表になる面から焼く」と書かれているものですが、この流れ出す成分が表に回ってしまうのを避ける手段を取る板前も多いです。つまり上火の焼き台で先に表を焼きますと、ひっくり返して裏を焼いた時に脂やこの成分などが表側に流れて表面を汚す可能性があり、美しく仕上げたいと考える板はそれを避ける訳です。
それでまぁ必ずしも表側から焼くとは限りません。
上火の焼き台はこうした問題を解決しやすい構造になっていまして、例えば下側に水を溜めておくバットが備わっております。ご家庭のグリルとだいたい同じ理由ですね。上から熱を照射して「余分な成分」を全部下に落とす仕組みになっているんですな。ですから便利と言えば便利ではあります。
一方下火で焼きますと下から炙られた肉は上に向かって肉汁を吐き出すかっこうになります。上火と違い重力でストレートに逃げられなくなり、この内部から出る汁は肉の表面で固まりやすくなります。それをさらに補佐するのが「煙」です。つまり燻されるという事です。これによって焼いた肉が「膨らむ」という点も見逃せません。
店の商品としてはこの線状に凝固した成分は「見た目の悪い汚れ」、極端には「失敗作」とされてしまいますが、実はこの線が現れるのが旨い焼き物の証しなのです。
無垢な美しさをとるか、見てくれは悪いが旨味の方をとるか。
料理とは色々と面白いもんです。
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