おこわ
おこわは強飯(こわめし)の略語※であり、強飯とは硬い飯という意味。
※(「お」を詞とした女房言葉)
古くは赤米の飯蒸しが主食だったこともあり、赤飯もおこわと呼び、「赤飯=おこわ」という解釈も一般的。
強(こわ)いとはいえ、もち米は独特のモチモチ感と甘みがあります。
普通のうるち米にはないこの食感を楽しむため、もち米には様々な利用法があり、「◯◯おこわ」と名がつく料理が沢山。また、ご飯にモチモチの食感を加えたい料理などは普通の米にモチ米を足して作る場合もあります。
白蒸し
白蒸し(しらむし)がもち米で作るおこわの基本になります。
たんにモチ米を蒸すだけなので、今では炊飯器や餅つき機、あるいは電子レンジでも可能ですけども、やはり昔ながら蒸し器で作る白蒸しは一味違いますよ。
1)モチ米を洗い8時間~半日(一晩)水に浸ける
2)蒸す30分~1時間前にザルにあげておく
3)蒸し器にたっぷりの水を入れて沸かす
3)蒸し器上段に布巾を敷く
4)布巾にモチ米をのせて平らにならす
5)蓋と蒸し器の間も布巾を挟んで蓋をする
6)強火のまま蒸す
7)約10分おきに打ち水をする(お玉1ていど)
8)30分ほど蒸して米を指先でつまんでみる
抵抗なく潰れるようなら蒸しあがり
9)布巾の端を持ち飯台や盆ざるやバットに移す
10)うちわであおぐとツヤが出る
・この状態で下味を付けた山菜や魚貝などを混ぜると、「混ぜ飯ふう」のおこわに。
・鶏肉や野菜で五目にしても美味しい。
・秋なら吹き寄せ風の栗おこわなど。
・また、具を煮た汁をとっておき、釜で炊きこんでもよい。
(煮汁なしなら炊き込みふうの醤油、味醂、酒で味付け)
これが「炊き込みふうのおこわ」で、炊飯器でも作れます。
材料はモチ米の甘みを残せる淡泊な材料を。
・レンジで作る簡単おこわ