すいとん(水団)
「すいとん」は昔懐かしいお袋の味。
小麦粉を水練りして煮るだけのシンプルさゆえに「貧乏臭い」として馬鹿にし、作らない人もいる様ですが、「馬鹿にする人が馬鹿」だと思います。
戦中戦後の窮乏時代に発案された代用食「すいとん」と混同しているんでしょうね。あれは日本古来の郷土料理「水団」とは別のモノです。
作り方ひとつで無限に広がるバリエーションを理解していませんね。
派手な料理だけが料理ではありません。
水団の作り方
合わせる具は何でもかまいません。
それが水団の良いところ。
あまり物の処理にもってこいの家庭料理です。
あれば大根かカブ、生シイタケなどが望ましい。
★野菜や肉などを食べやすい大きさに切っておきます
※下ごしらえが必要なものはそれぞれ下ごしらえ
★メインの水団を作りましょう
ボールに小麦粉(薄力粉)を適度に入れます
水を少しずつ加えながらスプーンでこねる
粘りが出てくればOKです
★鍋に出汁を張り酒を少し加え他の材料を煮ます
野菜や肉に火が入り柔らかくなれば中火に
味噌を溶き入れる
(味噌を使わぬ場合は少量の塩と醤油で味付け)
★先ほどの水団をスプーンでちぎって鍋へ
(煮えづらいので小さくちぎる)
★水団が浮いてくれば完成です。
この動画の水団は、味噌を使わず、しょうゆ味です↓
※水団生地は小麦粉のグルテン(粘り)を引き出す練り方をし、その後しばらく寝かせて熟成させるなど小麦粉の練り方には色々な方法があります。しかし手早さがこの料理の魅力のひとつでもあります。単にボールでこねるだけで充分美味しい水団になりますよ。
慣れてきたら、生地を色々工夫して好みの水団を作ってみるのもいいでしょう。