ふろふき大根
風呂吹大根は簡単な料理でもあり、奥行き深い料理でもあります。シンプルな手順だけに材料の吟味から下拵え、火加減、味付けと、ていねいに作らないと仕上がりに差ができてしまうのです。「気持が入っているかどうか」で決まるのですよ
ふろふきを作るたびに自分の「料理センス」を知る事ができます。
要するに自分の料理がどう成長しているか知るバロメータですね
★大根は2・5~3センチ厚さの輪切りにして面取りします
面取りしたら水にさらしておく
※大根の中央部分がこの料理に適しています
→面取り
★米のとぎ汁(米ぬかがあればそれを使う)か、生米をひとつかみ(無洗米は不可)を入れた水をたっぷり鍋に用意して上の大根を入れて火にかけます。煮立ったら中火にして柔らかくなるまで下ゆでしましょう
★水にとってさっと洗い、米の匂いをとります
★底の平たい鍋(なければ平フライパン)に水をたっぷり入れて軽く拭いた出汁昆布を一片加えます
その上に大根を並べ入れます。(重ねてはいけません)
※水の代わりにだし・酒・淡口醤油で整えた八方だしを入れてもかまいません。ただし大根そのものを味わいたければ昆布だけにしておきます。
★煮立ったら火を弱くし、鍋にフタをして煮含めます
(約20~30分)
※合う蓋が無ければ紙蓋やホイル蓋で代用
★味噌ダレを作ります
ゆずみそ
味噌を砂糖・酒・みりんで練って柚子皮おろしを加える
ごまみそ
白味噌・白すりゴマ・砂糖・淡口醤油を練る
肉みそ
豚ひきにく・タマネギみじん切りを炒める
味噌・醤油を加えて混ぜながら煮詰める
そぼろみそ
鶏ひき肉を砂糖・酒・ミリン・醤油で炒める
水溶き片栗でとろみをつける
※上記はいずれの場合もだしを加減して途中で加えた方がいいです
★煮あがった大根を器に盛り、味噌をかけて柚子皮の千切りを
※入手可能なら「聖護院大根」が最適です。
これは輪切りにせず大きめのくし形に切った方がいいでしょう。