肉ジャガ
肉ジャガはカレーライスと同じく明治生まれの料理。
海軍の東郷さんが水兵向けの料理として作らせたと云われます。
牛肉(あるいは豚肉)を使用する煮物で、「炒め煮」にするのがポイントです。
肉じゃがの作り方
★ジャガイモは皮を剥いて四つ切りにして水でさらす
※水にさらすのはアク止めですが、煮崩れ防止にもなります
★タマネギはくし型に切っておく
★糸コンニャクはさっと水で洗い指四本分の幅(約5センチ)に切る
切った糸コンは熱湯で3分ほどゆでる
茹でたらザルにあけて湯をきっておく
★インゲン(キヌサヤでもいい)は筋を取り
塩少々を加えた熱湯でさっとゆで、すぐに冷水にとる
水気を切って2~3センチの長さにカット
★ニンジン(無くてもいいが加えると栄養バランスと彩りが良い)
皮を剥いて乱切りにしておく
★鍋に油を入れて熱する
(充分に熱すると鍋に材料が張り付きません)
★肉を入れて両面を炒める
肉の色が変わったら他の材料を加えて炒める
★全体に油が回ったらひたひたの水を入れる
(水ではなく出汁でもいいですよ)
★沸いたらアクを丁寧に取る
★酒と砂糖を加えて中火で5分程度煮る
調味料の割合例
酒 1
みりん 1
砂糖 1・5~2
しょう油 3
★しょう油を入れて落しぶたを
火を落とし煮汁がなくなるまで煮る(10分程度)
(できれば醤油は数回に分けて加える)
★最後にインゲン(又はきぬさや)を加えてひと煮立させ火を止める
★器に盛る
※青ネギを散らしたり七味唐辛子を振ってもいいでしょう
※この料理のメインはイモです
この調理法では牛肉の旨さを味わう事は無理。
明治以前は「肉食」の習慣が無かった和食を無理矢理洋食に導入した「和洋食」なので仕方ありません。肉にはこだわらず安価な薄切り肉を使いましょう。脂の付いたコマ肉などが良いですよ。肉よりも肉の旨味を吸ったジャガイモの味を楽しむ料理です。
もし極上の肉を使う場合は、軽く炒めた肉を取り出しておく事です。
(つまり肉は煮ない。又はインゲン等同じタイミングで最後に加える)
ですが、それは本来の肉ジャガとは別のものです。