葛桜・水牡丹
葛桜(ぐずざくら)は、葛粉の透明感を生かした涼しげな和菓子。
甘味をつけて練った葛生地で餡を包んで蒸す。
家庭で簡単に作れる綺麗な菓子であり、昔、夏になると母親がよく作っていました。
「おやつ」の時間が楽しみだったものです。
葛桜の作り方
★生地を作る
葛桜10個分
葛粉40~50gに上白糖80~100g程度
水は1カップ(200cc)くらい
★鍋に葛粉を入れ、固まりを砕きながら水を少しずつ加える
★よく混ぜたら砂糖を加え弱火にて溶かす
★一度フルイなどで漉す
★この生種を少しだけ別の容器に分けておく
★残りの生種を再び鍋に移す
★底の方から固まってくるので木ベラ(木杓文字)でよく混ぜる
★弱火で4~5分練る
★透明感が出て全体に固まったら火からおろす
★先ほど分けておいた生種で固さを調整する
(生地が硬いとうまく包めなくなります)
★竹ベラで一個分(20gていど)を取り丸める
※蒸さない場合はこれを水に入れて冷まし、餡を包めばよい
ボールに水道の水を流しながら晒すように冷ます
★手水で手を濡らしながら、手のひらの上で平らにする
★並あん約30gを中央にのせる
★ぼんぼりの様に餡を包み込む
★蒸気のあがったセイロに並べて7~8分蒸す
(蒸しすぎると仕上がりが崩れます)
★透明になったら取り出し、水を打って冷ます
★桜の葉にのせて(または挟んで)出す
※桜の葉は必ずしも必要ではありませんが、あるとやはり違います。
桜の生葉が入手できない時は塩漬けでよい。
(水で塩抜きして使う)
※蒸した道明寺で化粧、茶巾に絞り込んでみる、餡を白餡に変える、等など、単純な菓子だけに、応用は自由自在ですよ。
水牡丹作り方
★白並餡を梅肉でほのかなピンクに着色する
※赤梅酢でもよい
食紅でもよいが梅肉がおすすめ
少量を溶いてムラが出ないように染める
→赤梅酢
★葛桜の生地で包み、それをラップで包む(茶巾絞り)
★蒸して、冷めるまでおいておく
★冷めたら桜葉にのせる