大福
大福(大福餅)は、名前の通り豊作祈願のお供えが原点。
初収穫の米を搗いて餅を作り、塩餡で包んで神前に供え、豊年を感謝すると同時に翌年の豊作を祈願したのが始まり。縁起物であるため紅白を使うのが習わし。
つき餅と餡のコンビにより非常に腹持ちがよく、現在でも日本人のおやつとして日常においても根強い人気がある。
安倍川餅や草餅と並んで「搗き餅」で作りたい餅菓子である。
練り餅でも作れないことはないが、大福のモチモチ感は搗きたてならでは。
手軽にもち粉を練って作るのもいいですが、搗いた大福は別格です。
大福の作り方
★もち米を白い水が出なくなるまでとぎ洗いする
★たっぷりの水に浸けて一晩おく
★ザルにあげて水を切る
★セイロに網布巾を敷いて、もち米を入れて蒸す
★強火で25分蒸したら「こず水(打ち水)」を打つ
(柔らかにするのが目的。手で弾くように水をかける)
★さらに25分蒸す
(湯の量に注意。減ったら熱湯を加える)
★もちつき機で搗く
ぬるま湯で加減しながら約10分搗く
(機械によって違うので、そのもちつき機の説明書に従ってください)
★耳たぶよりも柔らかい程度に仕上げる
※皮の柔らかさが大福のポイントですので厳守
★片栗粉を手粉にして餅を切り分ける
★餡玉を包んで口を閉じる
※餅に砂糖を加えると柔らかくなり、また冷めても硬くなりにくい。
しかし甘くなりすぎる点があるので、これはお好みで。
※大福は人気のある和菓子ですのでバージョンも非常に多いです。
現在は洋菓子の要素を取り入れたクリーム系の大福が目立ちます。
しかし、もともと大福には色々な種類があるのです。
餅に豆類(赤えんどう・大豆)などを混ぜる→豆大福
餅にヨモギを混ぜる→草大福
大福餅はつぶ餡を入れるのが普通ですが、こうした種類の大福はこし餡を使います。
餡を色々と変えるものも多く、代表的なものがいちご大福。
作り方は上と変わりません。
粒あんで苺を包み、それを餅で包むだけのことです。
粒餡に限らず白餡で包んでもきれいですね。