茹で卵を上手に

  

ゆで卵

茹で卵を上手に
 ↑(笑) いよいよスランプの本格化か、
こんなお題が頭に浮かびました。
書く事がねぇならほっときゃいいもんを、
なんでこんなのを書くんだか(~_~;)



卵ってのはちっとばかり特別な食材。
豊かになりすぎて貧困になった。としか言えない今の若いもんの食生活をみてますとね、かろうじて栄養不良を免れているのは卵あればこそじゃねぇかなって、そんな感じがします。

ご飯は食べないけど卵は食うって奴がけっこう多い。
以前、あるおねぇちゃんから聞いた話なんですが、料理は面倒、けどコンビニ弁当ばかりじゃお財布が厳しい・・・ってんで卵をそんままレンジにぶちこんでチンして食べる事がある。と、そう仰います。
ったく本当かよ!と驚いたもんです。

おそらく日本中にそんな若いのが沢山いて、あちこちで『水蒸気爆発』をおこしてビックリしてる事でしょう。まさか卵が爆弾だって考えはないでしょうからね。密閉空間でガスが発生すればどうなるかって単純な事なんだが。

やれやれ、このおねぃちゃんにはまずコメの炊き方から教えなきゃな。
そう思いましたが、とりあえず「ポーチドエッグ」「温泉卵」の作り方を教えておきました。栄養失調にならんようにです。

あいも変わらず世の中には炭水化物で腹がパンパンになりゃ栄養が足りてると思う人間ばかりで、自分が栄養失調だと理解できぬ者ばかり。栄養不良だから変な肥り方をするってのが分からない。
学校ってなぁ何を教えてやがるんでい。

まあそれはおいときまして茹で卵の話です。

茹で卵の黄身を中心にする

ゆで卵も時々爆発しますが、気圧の関係上めったに起こる事例ではありませんので例外。普通はそんな心配などご無用。

茹で卵ってのは余程の例外を除いて「嫌い」と言う人がいません。それほど馴染が深く、美味い。

誰でも作れる茹で卵なんですが、意外な事に黄身を真ん中にピタリと決めるのが難しい。本なんかには「酢」「塩」なんぞを加えて箸でグルグルかき回すなんてありますが、当然そんなもんじゃ確実性に欠ける。

では炭酸を入れたら?重曹・苛性ソーダー、コーラーでもいいや、焼きみょうばんはどうなのか?コメのとぎ汁、米糠、味噌はどうだ?酒を入れてみるか?ワインで煮たらどうなる?

ヤカマシイっての! 煮物や漬物じゃねぇ(笑)

当り外れがある方法より、確実なやり方があります。
エッグスタンドが一つあればそれでいい。
エッグスタンドがなければ酒を飲むお猪口で代用できます。

卵の尖がった方を突っ込んで下にし、

こんまま鍋に並べて水をかぶらせて茹でればいいんですよ。
塩を一つまみ加えてね。

それでゆで卵の黄身はど真ん中に来ます。

タルタルとかグリーンのサラダに、ゆで卵をみじん切りにしたもんを使いますな。あれを庖丁でトントンやるととてもシチ面倒くさいもんだし、うまくありません。ステンの漉し器を使えばいいようなもんですけども、そんな道具など家にはない。

「茶漉し」?
いえいえそれよりもキレイにやれるのは「ネット」です。
タマネギやミカンが入っているヤツですよ。
あれに茹で卵を入れて絞ればいいんです。
サラサラの砂粒のように均一な微塵切り。
これは庖丁では至難。

それ以前にゆで卵の殻を剥く時にボロボロになる。
それならまた「おちょこ」の出番ですな。

お猪口(エッグスタンド)の一番底のセンターに生の米粒を一個。
今度は尖った方を上、丸い方を下に向けて卵をのせる。

卵と台を同時に持ちあげて、軽くトンって感じでまな板などにぶつける。
すると底面に小さな穴が開きます。
気室だけに穴を開けたので白身が出てくる事はありません。

この卵を普通に茹で卵にします。
穴から小さな泡が出るのは成功した証拠。

この茹で卵は誰がむいてもあっという間に、数秒でツルリと剥けます。

生米の代わりにご飯粒でもいいですね。
熱々のご飯からは想像できないかも知れませんが、ものぐさな寿司板前ならよくご存知でしょう。
「準ゴミ屋敷」にお住まいの家庭人もそうかな?
ともかくご飯は冷めてしまうととんでもなくカチカチになります。

欠けてしまったり、使わなくなったお猪口にね、ご飯粒を貼り付けておけばいいんですよ。ど真ん中に。うまく尖がりにならなきゃ瞬間接着剤で針先を形成すればいい。
茹で卵下ごしらえ器の出来上がり。

変なモンを書いてしまいました。絹糸を使って自由自在に茹で卵を細工をしていた昔の板前さん達に怒られそうですな、こりゃ。


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