こんにちは。
投稿をありがとうございます。
「仕事」というものを感じさせる包丁画像ですね。
これを使って働いている姿が目に浮かびます。
宅配専門であっても、しっかりとした仕事をしようという志が伝わって来ます。
「柳が三本も要るのかね?」
そんな感想を持つ方も必ずいる筈ですが、うまい具合に刃渡り寸法が大中小とバランスがとれていて、おいらは「ちょうど良い」と思います。
全般的に珍しい包丁が揃っていますね。まぁ、悪いモノはありませんので、手入れ次第と言えましょう。
おいらが気に入ったのは正本の薄刃です。
これは良い感じだと思いました。
薄刃包丁は構造的にサビやすく、手入れが結構面倒なものなんですよ。使い終えたら速攻で洗って、しっかり水気を取る必要があります。
良い品物ですので大事に使い続けてあげて下さい。
ナカゴのはみ出し部分(付け根の方)に付着しているサビも、今のうちに除去しておいた方が良いです。
余計なことかも知れませんが、注意点も書いておきます。
一番使用しているという9寸の柳。
5月に研ぎ直してもらったという事ですけども、なぜ刃先がこうなってしまうのでしょうか。
右側の尺柳と比べてみて下さい。
違いが分かりますでしょうか。
刃先3寸の「刃境(波紋)が消えている」のですよ、この柳は。
霞焼ですので、出るのが当たり前であり、消えているのは研ぎ方に問題があるからです。
(超仕上げ砥で磨くと出ない場合もありますが、それだと上から下まで消えて切刃全体が光りますが、これは下部の6寸にだけ刃境が出ています)
正しく研いでいれば、使い込んで小さくなった柳でも刃境は先頭までくっきりと出るものです。
こういう点は、自分で意識していると自然に改善されますので、まずは「なぜこうなる?」という気持ちを持ってみることです。
Posted by 魚山人 at 2014年06月04日 20:09
魚山人さん、こんばんは。
「1を見て10を知る」包丁写真1枚でこんなにコメントありがとうございます。
【薄刃包丁】自分では気づかず、早速磨きました。
【9寸柳】つい最近魚山人さんのこのサイトを知るまで、砥石が真中が凹んだ物を平気で使って、刃先を変に浮かせて角度を付けて研いでいました。
今は刃先は「しの字」、真中から根元は「まっすぐ」を、ピタッとつけて研ぐように意識してます。
リンク先の歴史のある包丁も見させて頂きました。
今は詰めの甘い面倒くさがりですが、
包丁も自分も奥行きのある、味のある、ようになりたいと思いました。
Posted by 本物に憧れて 32才 男 at 2014年06月05日 01:13
六つの包丁。本音を言うと、薄刃も含めて「ちょうど分かれ道」という感想を持ちました。
この研ぎ方だと、3年後には可哀想な包丁になってしまうでしょう。
でも、今なら間に合います。
画像に並ぶ包丁。
柄の位置をピタリと揃えていますね。
自分は、そういう几帳面さが大切だと思っていて、そうした些細な部分で職人を見極めています。
あなたなら、気づきさえすればこの包丁達をちゃんと活かしてやれると思います。
Posted by 魚山人 at 2014年06月05日 10:02
魚山人さん、一ブログ読者に対して本当に真剣に向き合って回答して頂いて有難うございます。包丁をダメにしないように「気づける」ように1日1日大事に行きたいと思います。
自分もお客様一人一人に対し真剣に向き合えるようになれるよう頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
Posted by 本物に憧れて 32才 男 at 2014年06月05日 13:18
投稿者もすばらしい、answerもまたいいですね。これはyojiさんの作ったのがうまい、と言われる料理をなにか物にしたい。包丁、刃物も大好き(はあ?何でと言われても困る)で魚山人さんのこのブログもよく読ませてもらってます。なかなか納得のいく砥ぎというのも届かないけどひたすらがんばります。うまくなりたいな。餃子のうまいのを作りたいと、はや数年その時はうまく行ったと思ってもいやあれでよかったのかとあとで考えたり。食べさせたら「おっ」と言われるような味の料理が作れたらいいですね。そこにさりげなくピカピカの包丁があったりして、にんまりしてる、私の夢です。
Posted by yojiさん at 2014年07月04日 07:47