和食を盛る皿

  

盛皿・八寸皿・附出皿・口取皿

器とは何か。それは人によって様々な捉え方がありますのでこうであると決め付けた物言いは出来ないと思います。でも一つだけはっきり言えるのは「装い/粧い」であり、「着衣」に近きものと考えてもいいんじゃないでしょうか。コレクターではありませんので、美術的な観点はここでは横におきます。

「よそ行き」と「普段着」があり、器を選択時には「お洒落を楽しむ」に似た感覚が湧くものです。

日本料理の器は概ね「常に外出着」を選んで使うものなのですが、やはり服と同じでケースに合わせた「段階」があるものです。「とっておき」のものはあまりお目見えする機会が無いという訳です。

ここではその「普段着」に該当する日常使いの器を少し紹介します。器の世界はとても一言で表現出来ない広がりと深みがあります。しかし捉え方は各人各様。

元は土隗・鉱物にすぎない器。
それを土に返る消耗品とみるか、人間の命より重い宝とみなすか、その狭間のどこの位置に立つのか。それで人間性を計っているのかも知れませんね。

ボリュームのつまみは「大」でも「小」でも、
極端ではいけません。
「中庸の徳たるや、それ至れるかな」

少なくとも商いに使う器は宝とまでいきません。みなさんが家庭でお使いになるものと基本的に差はございません。そんなものを少し披露します。

盛皿

口取皿・附出皿

八寸皿(四方)

八寸皿(縁変)

丸皿・深皿

和食器の基本