まだ学生だった頃、結婚式場の配膳のアルバイトをしていた時に、小さい地元のホテルだったのですが、黒服でサービスの頭をしていた人が言っていた事が頭に浮かびました。
「料理が出てないとか、ひとつ足りないとか、本当はどっちでもいいんだよ。最後にいい結婚式だったなとお客さんが喜べばいいんだよ」とそのようなことを何でもないときにポロっと言っていました。
あのとき社会や仕事のことなんて何もわかっていないはずなのに、ぼくはその人のそのセリフだけは記憶していました。日頃から「すごいな、カッコいいな。この人」となにかマネしたいと感じていたからだと思います。
その方は背が低く見かけもカッコいいとは言えない方でしたが、常に楽しく周り笑わせる話術をもち、かといって飾らないチャーミングな人で社員やバイトの人が慕っている感じがすごくしました。
料理でもサービスでも、自分の主張をしながら、でも、相手の気持ちを忘れない意識が根っことしてあるんだなと魚山人さんとサービスの黒服の方が重なって感じました。
技術も経験もないぼくですが、カッコ悪くてもいいから「美味しいね」と言われるだけの腕をもち、「楽しいね」と満足してもらえるサービスの心を持って、お金をお客様から頂けるようになりたいです。
Posted by まっつん at 2011年07月05日 02:22
こんにちは、まっつんさん。
筋のあるプロのサービスマンはそいうもんです。
よい思い出ですね。
だがそれを忘れずに憶えている事の方が素晴らしい。
きっとあなたはお客さんを喜ばせるプロになれると思います。
Posted by 魚山人 at 2011年07月05日 05:35
おつかれさまでした。
も そうだけど!今日ゎ
『御馳走様でした』と挨拶しなきゃね。
『ただいま-』と家族を起こさぬよう小声で家に帰り先ずゎグラスに氷。んで黒霧。Bookmarkをポチッとし さぁ
『糞ジジィ』の新記事を期待し 黒霧が冷たくなったとこへ 粉末青汁を入れグビリッ! スンゲー光景が目の前に!Σ( ̄□ ̄;。
なんとカミサンと1号がシンメトリー!仰向けに寝ながらかたや左足を立て膝にし 隣のカミサンゎ逆の足を立て膝に しかも指を組んだ手ゎヘソの上。
そんで2号3号もカミサンの隣で『お祈りポーズ』を右向きにシンメトリー。何なんだコイツら!
(笑)んで今カミサンが左に寝返りしたら 1号も寝返りし全く同じスタイルで寝てますが(笑)
シンクロナイズド睡眠グ?
俺だけ携帯握って酒呑んでますが…(モチ携帯を鮨に握ってる訳ジャネェ)
ツカ爺。
胡麻豆腐と蓴菜の冷製蒸し物。
スンゲー想像したよ。
俺が1号クレェん時 ニ本観てクリエイトしたクレェ羽ばたかせたよ。想像力を。 蓴菜ゎオフクロが好きでな俺がガキん頃ゎ二杯酢に生姜とウズラ卵が入ったヤツを冷や飯にかけて喰った記憶が蘇る。
爺がこさえた『胡麻豆腐蓴菜餡がけ太陽系姿』を肴にカミサンが貰ってきた『八海山吟醸』を野菜室に入れたヤツを今チョビリと。
合わネェ(;-_-+
八海山特有の麹香が蓴菜の邪魔だ。
ウ-ん(-.-;
あまりキラビヤカな酒よりも
スタンダードな立山辺りが合うな。ま 嗜好だが。
東北泉の大吟醸!あれ!
あれなら合うはず!
って…
俺がはしゃぐのゎ仕方ネェが爺…和食の板前ミテェな記事だな。爺らしくネェ。
明日カミサンに『神亀純米酒』を買ってきて貰おっと!
上燗した酒でやるもよしな『一品』だし!胡麻豆腐ゎ濃いからね(本当に旨いヤツゎ)
いやぁ-爺!本当御馳走様!
想像を通り越し『妄想』しちまった(笑)
今『大豆と昆布』を煎ったモンをツマンデます。
エアコン病が…
『脚 ムクミ 痔カタマル』
みたいな(┰_┰)
Posted by 鯔次郎 at 2011年07月06日 01:32
魚山人様
蒸し暑い中、本日もお疲れ様です。
違和感を覚えながら読みかえすこと数回…
この記事…
ちっとも進まない東北復興への批判がベースなのではないかと。
(震災以降の記事に一貫した流れは
何となく感じてはいるのですが
ニブチンの私にははっきり言葉で表現できません、すいません)
>自由に鉢を組む
→震災直後から仰っていた、超法規的措置による迅速な対応
>替わり鉢
→既存の法に代わる改革的な対応
或いは代替えの効く政治屋への皮肉
また、回収利益を見越したシステム整備のあり方
>……そのために板前になったのですから
→御上はどこ向いて仕事してやがんだい、このスットコドッコイ
(一度真似してみたかったんです、すいません)
こんな感じでいかがでしょうか?
生意気な真似をしました。
ジュンサイ…
施設利用者さんに出したいなぁ
来月のお誕生会メニューに提案しようかな
割に合わねぇよって上司に却下されそうな気がしますが…
(一食500円程度で原価率30%って
食べる人を馬鹿にしてるよなぁ
いつか信用無くして会社潰れるよ)
と、相変わらず悶々と過ごす日々です。
時々すごく嫌になります。
またやたらに長くなってしまいました。
おまけに愚痴まで。
できうる限りクソマジメで行こうと思います。
今は無理でも、気持ちまで流されてしまわないように。
では、失礼します。
Posted by 綾 at 2011年07月06日 03:31
おつかれです、黒足のボラジさん。
>シンクロナイズド睡眠グ?
冴えてるねしかし
アンタ最近コメが無茶苦茶面白いっての(笑)
>神亀純米酒
そんないいモンを飲んじゃいかん。
砂糖水みたいなカップ酒を飲んでなさい。
(意味不明 笑)
Posted by 魚山人 at 2011年07月06日 05:08
こんにちは、綾さん。
いやぁ~まるでマルなんとかっていう怖いネイチャンみたいに鋭い(笑)
冗談はともかく、おいらは日本人の一人として3・11以前にはもう戻れないという気がします。先日も大臣がドウノコウノしてましたが語る気にもならぬほどのガイキチぶり。もしかしたら本気でこの国を愛せなくなるかも知れません。
蓴菜。
こうした日本的なものはいずれこの国から完全に消滅するんでしょうかねぇ。
Posted by 魚山人 at 2011年07月06日 05:08
替り鉢と蓴菜
『替り鉢』とは単純に言えば代用品という事です。
代替の対象は、
◎煮物に替えて「蒸し物」
◎焼物に替えて「揚げ物」
これが替り鉢になります。
何故『替り鉢』なのか、替り鉢の意味は?
それは和食の基本構成が「一汁三菜」だからです。
『汁椀・刺身・焼き物・煮物』で飯を食べる「一汁三菜」
この焼き物や煮物を揚げ物・蒸し物に変化させる。
それが替り鉢の意味です。
懐石料理の作法
和食の作法[懐石料理と会席料理の違い]
※庶民の食卓は一汁二菜が普通でした。
毎日の食卓に刺身は出ないので「お向う」は沢庵の切れ端とかね。江戸庶民にとって刺身(例えば初鰹)はメインディッシュだったでしょう。
懐石で言う「向附」は鱠になります。
現在料理屋で供される和食のほぼ全ては会席料理。
そこに懐石の流れを取り込んでいたりもしますが、懐石ではなく会席。
「フルコースの和食」というのはそもそも茶懐石の主旨から逸脱しますからね。
懐石とはその字のごとく「軽く小腹を満たすもの」ですから。
現在の会席料理は焼き物・煮物は当然出て、揚げ物も蒸し物も当たり前のように1つのコースで出ますから替り鉢という言葉の意味も変質しています。
コースの「お値段」による献立の増減。
そうした意味しかないんですよ今は。
もともと会席は寄り合いの料理。
人々が集い酒を酌み交わす宴会料理です。
格式張った「きまりごと」は無いも同然なんです。
自由闊達に献立を組み、鉢も様々な使い方をするといいですね。
蓴菜
書きやすい字を当てて「純菜」とか「順菜」と表記するケースも。
夏の山菜として知られるジュンサイ。
ジュンサイ科(ハゴロモモ科)もしくはスイレン科に属する水草です。
ハスやスイレンに似て非なる多年生の浮葉植物。
全国各地の池沼に自生しますが、水質が清く、水深は30センチ程度、適温は20~25℃という生育条件により絶滅してしまったケースもかなり多いようです。
現在は秋田県を中心とする東北などで栽培され、6月~秋口にかけて水中の若い葉や芽、つぼみ等を収穫したものが夏の和食材として流通します。
緑の深い池沼にて一人用の小舟の上から収穫する姿は美しい風物詩。
まだ開いていない若い葉はちょうど今の時期(7月)くらいを中心に収穫。生食にもしますが、主に加熱して冷却し、瓶詰めなどにして出荷されます。
ジュンサイの料理
ジュンサイ(茎の先端の芽の部分や若葉の裏面)は粘液で覆われています。寒天質でゼリー状の「ぬめり」が蓴菜の持ち味
。この滑りとぷりんとした歯ごたえ、そしてつるつるの喉越し。
これがジュンサイの魅力です。
蓴菜料理はこうした特徴を失わない料理でないといけません。
加熱を嫌いますし、夏の涼し気な料理でなきゃいけない。
酢醤油(酢の物)や山葵醤油。
あとは椀種(吸い物の実など)とかのお汁の具ですね。
料理法は限定されてるという事です。
ある暑い夏の日のこと、この蓴菜を懐石の替り鉢に使ってみたことがあります。
胡麻豆冨を二重に蒸して冷ます。
これを一晩冷蔵庫に入れて冷やし固めました。
表面に冷たい旨だし餡(透明)を張って出す訳ですが・・・
ここにジュンサイを加えたい。
どう加えればいいか・・・・
一緒に蒸すのは問題外。
飾って上から餡を加えるだけじゃツマラナイ。
考えるともなく考えてますと、ふと目についたのもの。
店にあった親指の先ほどの小さな猪口(ちょく この場合は珍味入れ)
金魚鉢のミニュチュアみたい。ガラス製で綺麗です。
『パールアガー』というゲル化剤があります。
お菓子作りが好きな方はコレで杏仁豆腐を作ったことがあるかも知れません。
寒天と同じく海藻のカラギナンなどの成分から製造する凝固剤です。
※このパールアガーという名は富士商事の商品名
比較的低温の湯(30℃~45℃)で溶けて、
常温(15℃~25度)で固まります。
やり方によって寒天やゼリーよりもツルンとした仕上がりに。
しかも色合いは自在。無色透明にも。
ぷるぷるのスフィア(球体)に閉じ込められた、ぬめぬめのジュンサイ。
そんなイメージが浮かんだのです。
これなら蓴菜の持ち味を殺さず、逆に複雑な食感が増すでしょう。
合羽橋の道具街やホームセンターに顔を出して道具の物色。
手作りすることにします。
冷蔵庫にある「製氷皿」や「たこ焼き器」を思い浮かべて下さい。
ああいう奴をサイズダウンさせた道具を作りたいわけです。
うまいこと作れました。
気持よさそうなプルプル蓴菜も成功。
出来上がった球体を見ると、盛り付けイメージが変化。
頭に浮かんだのは「太陽系の配置」です。
だけどもね、おいらは創作料理を作る人ではない普通の和食屋。
イメージにしたがうと利久豆腐を丸く作り、その周囲に惑星を配置する事になる。
和食器には器としてのルールがあります。
円形の鉢に丸い太陽系を描くのはいただけません。
丸い器には対角線配置が和食盛り付けの常道。
同心円配置はうまくありません。
暮れてなお暑い真夏の宵。
お客さんは汗をかいて店にいらっしゃる。
よく冷やし固めた蒸し物を煮物代りに出す意義もあります。
不等辺三角形を基準にして彩りを配し、ジュンサイの球も乗せる。
仕上げにキンキンに冷えた透明な旨味あんを張る。
お客さんはどう感じるかなぁ。
料理の説明は女将がしますのでおいらの出番はなし。
見て涼を感じ、食べてのどごしを楽しみ、食べ終えて旨味を感じてくれるか。そうである事を願いつつ帳場にひきあげて腰をおろします。
「どうだったかな今日の替り鉢は」
どうであろうとお客様が喜んでくれたらそれでいいんです。
その為に板前になり料理の仕事をしてますので。