鰊昆布巻き
身欠きニシンは、完全に干しあげたものから、7分干し、半干しと、色々な乾燥度合いのものがあります。完干しは非常に硬く、米のとぎ汁で長時間戻す必要があり、手間がかかります。早めに戻す事ができる「ソフト」タイプの身欠きニシンが使いやすいでしょう。
昆布は「早煮昆布」がおすすめです。
薄手に作ってあり、早く煮上がります。
他の昆布なら、万能に使える「日高昆布」がいいですね。
ニシン昆布巻きの作り方
① 身欠きニシンの下処理
・身欠きニシンを戻しておきます
・米のとぎ汁に一晩つけて戻します
・半乾ソフトならそのまま茹でて、汁を捨てるだけで戻さなくても使えるものがあります。商品説明を確かめてその指示に従って下さい
・戻った身欠きニシンは『ウロコ・腹骨・血合いの小骨』をきれいに取っておきます
・掃除した身欠きニシンを、番茶を入れた水で茹でます
(弱火で15~20分)
・そのニシンを流水にさらします
(1~2時間)
・身欠きニシンをザルにあげて水切り
・水に酒・砂糖・しょう油を加え沸かす
・ニシンを入れショウガの薄切りを加えて煮る
・ひと煮立ちすれば、火を止め味を含ませておく
② 昆布を戻す
・昆布をたっぷりの水で戻しておきます
・早煮はおよそ15分で戻ります。日高はもう少し。
・その戻し汁は捨てずに取っておきましょう
③ 干瓢を戻す
・カンピョウはできるだけ肉厚の品を選んで買います
・塩を振って揉み洗いし、水に30分ほどつけて戻します
・カンピョウを自分の手の幅(親指から小指まで。およそ15㎝)の長さに横からカットし、それを縦から半分に切っておきます
④ 昆布を切る
・水気を拭き取った昆布をまな板に広げカットします
・横幅はニシンの長さに合わせて
(縦は10㎝くらい、ニシンの幅があるようなら15㎝くらい)
⑤ 昆布でニシンを巻く
・切った昆布の中央にニシンを置き、二本互い違いに組み合わせる
(片身は尾を左、もう片身は尾を右)
・手前から向うに巻き込んで、巻き終わりを下に向けて並べておく
・カンピョウで三箇所縛る
(最初は中央を、次に右か左。均等になるように)
⑥ 煮る
・底の浅い平鍋(無ければフライパン)に昆布の戻し汁を入れて⑤を並べる
・汁はかぶるくらいにして煮ていく
・酢を数滴落とし、砂糖、ミリン、しょう油を同じくらいの割で入れる
・弱火で20分ほど煮たら、少し醤油を足し入れ、つやを出す為少量の水あめを加える
・汁気がなくなれば完成。火を止めて冷ます
⑦ 切り分ける
冷めたニシン昆布巻きを結んだカンピョウが中央になるように、三等分に切り分ける
※身欠きニシンが頭つきの場合
戻す前に頭を落としておく
※サイズが大きい場合
戻した後、縦から庖丁し二等分に
※鮭など他の魚でも作れます
生の魚は白焼きにしてから、塩鮭は戻して。
こちらの動画は昆布だけの昆布巻ですが、参考になさってください
昆布巻きの作り方【動画】