松笠焼き
松の実をモチーフにした焼き物です。
イカやアワビ・トコブシなどがこの焼き方に適した食材です。
※これは焼き物ではなく刺身です(焼き霜造り)
ポイントは松笠模様の切り方になるでしょう。
下の様に一方向から前面に切り目を入れて、その切り目と交差するような角度でさらに切り目を入れる単純な鹿の子切りのように見えます。
(庖丁を垂直に入れれば「かのこ切り」です)
しかし肝心なのは「ひし形」にする事です。
上から真っ直ぐに庖丁を入れてもひし形にはなりません
庖丁を入れるときに思い切り庖丁を寝かせるのがミソです。
このくらいの角度で庖丁を斜めから入れます。
庖丁が深く入れば入るほど「松ぼっくり」の形に近くなりますが、奥まで庖丁を入れすぎて切り離してしまわぬように注意しましょう。
松笠焼き 作り方
① 表側に切り込みを入れたら適当なサイズに切り分けます
小さなイカならそのままノーカット。
イカは加熱で小さくなります。
長さ5センチ、横2~3センチくらいが適当でしょう。
② 切り目を入れたイカはいったん沸騰湯でさっと湯通しして冷水にとります
この時点で松笠模様が浮き出します。
(模様が浮き出さないのは切り方の失敗だということ)
水気をよく拭き取っておきましょう。
③ グリル・オーブン・フライパンなどで焼きます
模様のある面から加熱しましょう。
※イカは先ほどのボイルだけでもう食べられる状態です
火の通りが非常に早いので焼きすぎないこと
焼くというより、「焼き目を入れるだけ」という感覚で。
焼き色がついたら、酒・みりん・しょう油を好みで割った液をからめて仕上げます。
好みで「けしの実」を少量ふって盛ります。
もし松葉などが入手できる環境でしたら、松葉に埋め込むような盛り付けなどすると素敵ですね。