ツブ貝とバイ貝
ツブ貝とバイ貝は日本語の慣用的な不規則と言いますか、曖昧さの一例かも知れませんね。
なんでかって、ツブとバイは明らかに違う貝なのに、地方によってツブだったりバイだったり、呼ばれ方が違いまして両者がまったく同じ貝のごとく混同され、ツブとバイが同義語の様になってるからです。
というか、ほとんど同義語になってます。
分類上は同じエゾバイ科の仲間ではあるんですけどね。
この科の仲間だけも日本に100種ほど知られてまして、細かく紹介しようとすれば頭痛がしてきます。
だからってわけじゃありませんが、簡単にしますと、
☆ヒメエゾボラ
☆エゾボラ
これはツブ貝
☆バイ(クロバイ)
☆越中バイ(シロバイ)
これはバイ貝
これだけ覚えておけば充分かと思いますね。
料理はツブなら刺身や磯焼き。
バイは塩茹でや煮物が一般的。
エゾボラ(ツブ、マツブ)
エッチュウバイ(シロバイ)
バイ貝の旨煮
・ザルにバイを入れ洗って汚れを落とします。
・倍量ほどの水を張った鍋に入れ、酒を遠慮なく沢山加えて下さい。
・そのまま30分~1時間煮ます。
・バイ貝だけ取り出し、バットやザルに移しておきます。
・煮汁にかつお節削りをネルやガーゼで包んで入れます。あるいは出汁昆布。
・酒、砂糖を加えながら煮立てます。
・そこにバイ貝を戻し、数分だけ加熱して火を止めます。
・煮汁に浸けたまま冷まします。
冷たくても美味しいですが、温める場合は沸騰させると固くなりますので注意しましょう。
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