電子レンジのコツ→爆発と突沸

  

ンジは爆発と突沸に注意する

レンジでの破裂

卵を電子レンジで加熱すれば「破裂」する。
これはご存知の方が多いことでしょう。

破裂する理由は外殻が皮膜となり、内部が密閉状態だからです。
内部から温められた水分子は蒸発して外部に向かう。
そのとき水蒸気の出口がなければ圧力が高まり、「プチ水蒸気爆発」に。

(水は水蒸気になると体積が2000倍近くなる。これをエネルギーにするのが蒸気機関)

つまり、卵の殻が水蒸気を逃がさないのでそうなる訳です。
殻を剥いた茹で卵も白身が内部(黄身)を閉じ込めているので同じ事。

これは卵に限らず「皮膜された食材」は全部そうなります。

クリや銀杏などの木の実、ソーセージなどの加工品。
ナスやイモ類やトマトなどなど。

卵ほどの「爆発」ではないにしろ、いずれにしても破裂します。

獅子唐を天ぷらにするとき串で刺して穴を開けます。
そうしないと、やはり加熱によって破裂するので危険だからです。

これと同じように上記の食材も、「皮に穴を開ければ」大丈夫ですよ。
(溶き卵を使う料理は別として、卵はやらないほうが良い。やる理由もない)
(目玉焼きやポーチドエッグは可能。黄身に穴を開けておくと安心)
(ちなみにポーチドエッグはコーヒカップでやると上手くできる)

栗は下部のお座付を削ぎとって穴を開けて焼き(蒸し)グリに。
銀杏はわざと破裂させて煎ってやる。 銀杏を煎る
ナスやイモ類やトマトなどは切り込みを数本入れてから加熱。

こうすると、「皮がラップの代わり」になり、うまい具合に調理できます。
もちろんラップなしで加熱します。
(こうした食材は多くの場合皮を剥いて加熱する時もラップ不要です)

液体の突沸

牛乳やみそ汁をレンジで温める方も多いでしょう。
日本酒の熱燗もそうですね。

これには細心の注意をして下さい。

量は容器の七割ほどにしておき
加熱をし過ぎない

これを守らないで目一杯入れた容器を温め過ぎると火傷をする恐れが。

レンジのマイクロ波は均一に全体を加熱します。
つまり、「静かに熱くなっている」のです。

この状態の液体は、何らかの外部ショックで瞬間的に沸騰することがある。
これを「突沸」と言います。

見た目は「静か」でも、取り出すときにコツンとやれば突沸する可能性が。
沸騰液が顔や腕に飛び散って火傷するハメになります。
(液体の温めには通常の場合ラップをしませんので)

これは常に頭に入れておいて下さい。


パック食品に入っている鮮度保持剤(脱酸素剤)は絶対にレンジに入れない。
レンジで加熱すると発火する恐れがあります。