こんばんは 魚山人さん
やっと 仕事が一段落しまして コメントを書く余裕が
出てきました
今夜は 夕方釣ってきた キスの刺身で 一杯やりながら
訪問させて頂いております
これからの時期 キスは 糸造りなどで出てくる事が多いですが
わたし どうも この糸造りが 細すぎて 甘みを感じる事が
出来ないと いつも食べながら思っておりましたが
今夜は 豪華に?半身一枚 そのままでの お刺身にしてみました
旨いです 甘いです キスの甘みが 口の中いっぱいに広がります
釣り人ならではの贅沢ですね
赤身魚と白身魚ですか ・・・
いつだったか うちの女房が 赤身魚より白身魚の方が好きだと
言うんです・・・
まあ 本人 赤身の魚で食べるのは 鯵と秋刀魚ぐらいですからね ・・・
白身魚を好きな理由を 聞いてみました
女房 曰く ・・・
「赤身魚は 下にしいてある大根の千切りが 血で染まって
気持ち悪くて 食べられないけど 白身魚は 血で汚れても
大根と同じく 血が白だから 気にせず 食べられるから!」
聞いてて ブルブル 身体が 震えてきました
「バッ バッ バッキャヤロー この地球上の生き物で
血が白い生き物なんぞいやしねえんだよ!」
本当に 女房 栄養士の免許 持ってるんだろうか!?
まあ 入谷の生まれなんで まさか東京湾で魚はパックに入って
泳いでるって信じてるんじゃねえだろうな?(汗)
人生50年を過ぎて 白身魚も血が赤いと 初めて知った女房は
目を キョトンとさせていました
開いた口が 塞がらないとは この事です
ちょっと ズレた女房ですが ここまでとは ・・・ ガクッ
若い頃は それが 可愛かったと思ったんですがね ・・・
この年になって いまだにズレてる ・・・
天を仰ぐ思いです ・・・
Posted by トミー at 2010年06月06日 02:18
お仕事お疲れ様でした、トミーさん。
今日のコメ、爆笑させて頂きました(笑)
どうもありがとうございます。
「血が白い」ですか。なるほど。
白くはないが、青い血の持ち主ならおりますね(^_^)
硬骨魚類ではなく、軟の方、つまりタコやイカなどです。
エビやカニもそうです。
これらの魚介は赤い血が出ないので、「血が無い」と思われているらしい(笑)が、ちゃんと出血しております。
こうした奴は色が黒っぽくなると、「鮮度が落ちた」と分かります。たとえばエビの頭が黒くなるなど。
これは要するに出血の跡なんです。
空色に近い青なので人間の目では見え難いが、周囲を侵食すると黒っぽくなり、それと分かります。
普通血液ヘモグロビンに鉄分があるので、赤い血になる。
しかしイカやタコは銅化合ヘモシアニンにより青くなるという訳です。
ちなみにトミーさんの事ですから、キスも暴釣でしょう。
沢山あって食べきれない場合、ぜひ「昆布締め」に。
キスの昆布〆は最高ですよ。
あまり強く締めないのが美味しく頂くコツです。
Posted by 魚山人 at 2010年06月06日 04:47
こんにちは!
相変わらず迷い道をグルグルの大工です。
仕事の激減りで今日も、お休みです。
現在45歳で職替えも、やむを得ないところですね。
そんな所で
息抜きは、てまえブログと魚釣り、魚で晩酌が楽しみなんです!。
質問よろしいでしょうか!
昆布締めの記事が出ていたので、お伺い出来ればと。
昨日、石ガレイを釣りました
白子を持ったオスです。
以前に自分で刺身にして仲間と食べた時は、皮の臭みも無く、ヒラメ(夏のですが)なんか目じゃない位に美味かったのですが。
先月のは独特の皮の臭みが出てしまいました。まな板は2枚を使い、皮引きや下拵えにも包丁、布巾も注意しましたが臭みが・・。
そこで今回は昆布締めにしました!
関東で石ガレイのお造りは人気が有ると聞きましたが本当でしょうか?あるなら日本料理でも使いますか?また刺身いがいに食べ方も
有るのでしょうか? 教えて下さい。
今回も一生懸命に文字を打ち込みました。文章が読むのは好きなんですが、書くのは苦手でスイマセン。
Posted by 迷える大工 at 2010年06月07日 13:12
こんにちは。
お仕事に関してはまことになんとも、困りましたなぁ。
しかし大工仕事は間口がわりと広範囲で、職人ともなればかなり応用力が高いと存じます。けっこうツブシがきくと思いますんで、頑張ってください。
石鰈ですか。
大型のを「座布団ガレイ」と呼びましてね、東京湾のイシは高級魚なんですよ。もちろん寿司、刺身に使います。
石ガレイは年間を通して獲れますけども、旬は冬です。
今は産卵期の後半に入ったところでしょう。
列島を北上するように、12月から8月始め頃まで産卵期は続きます。
厳冬期の12~2月は最も美味しく、臭みもありません。
そうした時期的なモンもあったかも知れませんね。
刺身、洗い、すし種の他、焼物、煮物、揚物、蒸し物、どれでもいける魚です。子持ちメスなら「煮付け」。
夏場は揚げ物や炒め物などがおすすめ。
夏にどうしても刺身で食べたいなら、刺身に引いたあと冷水で締める「洗い」に。
Posted by 魚山人 at 2010年06月07日 18:27
さっそくの返答ありがとう御座います!
前に東京に住んでる従兄弟が言ってたのと、
岩城の船頭がデカクて生きてるのは、築地や関西に行くと話してたんですが、ホントか?
って思ってました。
確かに時期だと思います、宮城ではホッキ貝の底曳き船漁が2月から盛んになりまして、底曳きの船の通った後を釣ると大物が良く釣れるんで毎年たのしみに行ってますんで、間違いないですね!
今回もサクにしてから匂いを嗅いでみたら、
薄っすらと匂ったので昆布〆にしたところ
気にならないどころか絶品でした!
是だからパチンコとタバコは辞めれても
釣りは辞められません。
元気も出てきたので、また今から営業に行って来ます。
色々ありがとう御座いました!
Posted by 迷える大工 at 2010年06月08日 16:05
魚山人さん
お久しぶりです!
といっても、いつも魚山人さんのホームページで色々とお勉強させていただいているので、勝手に親近感を感じております。
先日、刺身で食べたキスが甘くてとってもおいしかったのですが、近々ワイン会を開催する予定で、甲州の白ワインに合わせる料理を考えておりまして、きすの昆布〆にすだちなんかを合わせたら最高においしそう!!と思い魚山人さんのホームページに〆方を学びにきました。
魚山人さんは昆布〆にする昆布は魚によって変えていますか?例えばきすにはどんな昆布が向くのでしょうか?羅臼とかだと強すぎるような気がしています。今、私の手元には日高と真昆布があるのですが、旨みと一緒に甘味も加えたいなと思い、甘味のある真昆布で〆てみようかと思っています。
いつも、だしをとった昆布は炊いて佃煮などにして食べていますが、昆布〆にした昆布は再利用の方法が分からず、ぬか漬けに一日ほど漬け込んで捨ててしまっています。でもどうしてももったいと思ってしまう貧乏性の私。。。
昆布〆にした昆布はうまく再利用することはできないのでしょうか?
もし何か良い方法があったら教えて下さい。
よろしくお願いします。
aco
Posted by aco at 2010年09月16日 10:35
こんにちはacoさん(^^
下の記事を参考にして下さい
https://temaeita.net/top/t5/bb/sashimi.1003.html
Posted by 魚山人 at 2010年09月16日 14:55
白身魚と赤身魚の違い
白身魚の代表はタイとヒラメ。
赤身魚の代表は『回遊性の青もの』
つまりマグロ・カツオ・サバ・イワシ・サンマなどです。
赤身魚と白身魚はどう違う
身の筋肉が赤く見える魚類を称して赤身魚と呼びます。
なぜ赤くなるのか。
ヘモグロビンとミオグロビンが多いからです。
ヘモグロビンは血液色素たんぱく質、ミオグロビンは筋肉色素たんぱく質です。
これらを「色素タンパク質」といいます。
赤身魚の回遊魚は集団生活をし、高速で泳ぎ続け、寝てる間も泳ぐのをやめません。生存のため常に機敏な動きを求められます。従って大量の酸素が必要になり、その大量の酸素を効率よく利用する体のしくみが必要です。得た酸素を効率よく使うため重要な働きをするのが色素タンパク質なのです。
白身魚は回遊しないで、あまり動かないタイプや、赤身魚が海の表面近くで生活するのに対し、深海性の魚が多い。集団生活をしないタイプも多くなります。
色素タンパク質の量は、赤身魚が筋肉100g中に150ミリグラムくらいあるのに対して白身魚はほとんどの場合10ミリグラム以下しか含まれません。
身が赤い鮭やマス。赤身だと考えてしまいますが、実はヘモグロビンとミオグロビンはごく僅か。ですからサケ・マス類は白身魚なのです。鮭の身を赤くしている色素はカロチノイドのアスタキサンチンなのですね。(カロチノイド色素:カニやエビの色素)
赤身魚の特徴
赤身魚の特徴に「真っ赤な血合い身」を持っているというのがありましてね、ですから赤身か白身かチョット迷ってしまう「アジの仲間」が赤身魚だと分かるのですよ。ブリ・ハマチ・カンパチ・ヒラマサは白身として扱いますが、(目立つ)血合いがあるので正確には赤身なのです。
→アジの仲間
正確には「血合い渡し身の構造」
血合いはヒラメにさえもあり、白身でも有ることはある。
メダイ(白身)の血合い
マダイ(白身)の血合い
しかし、同サイズの赤身と白身を比較すればとても「同じ」とは言えません。
2キロ程度のカツオ(赤身)の場合
(中央のやつが中骨の入った血合い)
同じ2キロサイズの鮭(白身)はこうです。
典型的な赤身であるマグロの血合い
下の、白身として扱う二種との血合い構造の違いは明らかです。
マナガツオ
スズキ
これをご覧になれば、「白身は血合いが無い」と書いた意味が分かりましょう。
「白身と赤身の違いは学問的にはない」という方もいらっしゃるようです。でも我々料理人にとってはどうでもいいこと。どう考えても赤身のマグロと、白身でしかないヒラメやフグが同じである訳がない。それだけの事です。
白身魚の特徴
白身系は磯・底でじっとしてる魚が多く、青ものみたいに持続力のある筋肉はありません。そのかわり瞬間的に爆発的な力を出す『白筋』が発達しています。この瞬発力がある白筋ゆえに白身魚は身が硬く締まり、シコシコの刺身になるのです。
赤身に比べてヒスチジン(アレルギーの原因)が少なく、低脂肪で高タンパク。なので白身魚は幼児食に向いているのです。高齢者にも良い食材です。
魚の身には『イノシン酸』(天然有機化合物)というのがあります。このイノシン酸こそが「魚の旨味成分」なんですね。
inosinic acid(イノシン酸)は鰹節の旨味成分で知られる核酸で、魚肉の他畜肉などに多く含まれます。魚肉では特にイワシに多く含まれまれています。細胞の新陳代謝を活発にする働きがありまして、ヒトの肝臓や心臓の機能低下を回復させると考えられています。つまり老化防止に効果がある訳です。
ヒラメやタイはこのイノシン酸が非常に多く、しかも分解速度が遅いのです。これは死んだ後長い間旨味が消えないという意味になります。
しかしながら、死後直後はこのイノシン酸が増える波のまだ麓あたりで初期も初期。なので「活き造り」の刺身は不味いのです。
イノシン酸の増加ピークは死後硬直のあたり。それから緩やかに分解が進みます。分解が始る時点や、やや分解したあたりが魚が最も美味しい食べ頃。
魚は何でも「新しければ美味い」は間違いなのです。 魚にも「熟成」が必要なんですね。
→魚の保存
これは白身の「おこぜ」
産卵前でまだ深場にいる白身魚や、逆に卵を持ってしまっている魚、産卵直後の魚。これらは身が痩せております。旨味成分もイマイチ。
こういう魚はイノシン酸(かつぶし)ならぬグルタミン酸を添加してやります。
すなわち、「昆布締め」