お疲れ様ッス!
【鰺】
我が子らゎみんな大好き!
とくに長男坊
前にもコメしたかもしれネェんだが もうコメし過ぎて覚えてネェから…
エピソードがあるんすよ
ヤツがまだ小学校低学年だった頃 鰹を買いに魚屋へ…
いつもゎ取引先の仲買ん所で魚を買うんすが 鰹や鮪だけゎ仕方ネェから魚屋なんす。
息子ゎ『おもちゃ売り場でジダンダ』を踏んだことのない子
それが魚屋で『鰺買って』って言うもんだから 俺ゎ『今日ゎ鰹買いに来たんだから鰺ゎ無し』って言ったとたんにシクシク泣き出し
やがてゎ『ジダンダ』
渋々買ってったッツー訳(笑)
(確かそんな話の流れだった筈)
魚屋のカァチャンが『長いこと魚屋やってるけど ボクのような子ゎ初めてだよ オバチャン魚屋サンやっててよかった』なーんてな言葉を頂戴したんす。
全く笑っちまうガキでしょ?(笑)
俺自身ゎ地物の小アジが1番ですネェー。『追っかけ』と呼ぶ『朝捕り』のアジ。
片身が丁度1貫のサイズで
脂ノリもそこそこなヤツ。
まだ死後硬直してネェから
おろすと身が縮み上がる。
活け作りのアジゎたいがい養殖物…ありゃPERFORMANCE用だ。美味くネェ
関アジゎ確かに美味いんすが高すぎる。
脂ノリの良いのが大阪湾産でしょう。流通上『淡路産』ってアジ。どうも大阪湾って響きが悪印象なようで。
最近やっと大阪湾の漁師サン達も 自信持って来たみたいね! 俺にゃクドイな。あの脂ノリゎ…
鯖 鰺 と来ました爺blog!
はい!ぉ次ゎ【鰯】ですな!
シコイワシ
約束ジャけんのぉ!(笑)
鯖同様 ハシリミズ(走水)も
50㎝以上の鰺ゎそう居なくなったみたいだよ。
鰺の美味いの喰いたかったら 神奈川ゎ佐島漁港を尋ねるとイイよ。これからの季節ゎ!
黄色い鰺があるから買ってみて!
爺な 投票を俺の代わりにして下さい
俺ゎ【鯖派】です。
オヤスミナサイ夜
たいらサンが心配
簡単な手術と言ってたが…
Posted by 鯔次郎† at 2010年04月14日 02:23
お疲れ様、鯔さん。
さすがにイナセなコメ。
やはり鯔って名前に恥じない板前ですな(^^)
アジに関するクダリはなかなかのもんですよ。
「実は全国の湾物は関の鯵とたいした変わりはない」と書いたが、瀬戸内モンの旨さはよく知られたところ。淡路は鯵だけではなくあらゆる魚の宝庫でもある。潮のせいか魚道が関と似てるというかある意味関以上かも知れない。
佐島もそうだが三崎あたりの漁港でもそれぞれ各自自慢の地鯵がいるように、アジって魚は全国の漁港がそれぞれ主張を持てる魚なんですよ。
最初この設問を思いついた時、「こんな質問にゃ答えられんだろう。特にこのブロクに来る人は。だって両方好きに決まってるから。駄目だこりゃ」でした。
けどね、鯵には味があり、全国各地の主張があるはずだ。
そしてサバの滋味には愛着とか「日本人であること」の言い分があると思う。
サバでもアジでもどちらでもかまわない。
期待してるのは「日本人の答え」なんです。
何故なら「サバかアジか」って質問にね、熱くなって答えられるのは正真正銘の日本人だけですんで。この投票に応じられるのは「魚に親しんだ日本人」だけなんですよ。
例えば「アジは好きだがサバに投票」、その「理由」にこそ意味があるし、知りたいところなんです。
アジの事を熱く書き、なのに投票はサバ(笑)
まさにこれですよ。
アンタはやはり典型的な魚好きの「日本人」だ。
鰯の事を考え、イワシの現状を見るとオイラは痛い。
日本人のおろかさを見てる気がしますからね。
80年代まではそこらじゅうに金太郎やプリプリの大葉マイワシがいた。
まん丸ピカピカの鰯を刺身にすりゃ美味さに感激したもんです。
千葉や三浦であがるシコを樽買いにして、竹ひごや梱包用プラ紐や鉄筋屋が使う針金で、ちゃかちゃか裂いたのも今は昔。いまや最盛期に比べ百分の一ほど。真鰯の姿は消えた。流通してる脂のねぇ痩せた子供のマイワシなど鰯にゃ見えねぇよオイラ。
しかし息子は誘拐したいほど可愛いねぇ正直。
おいらに頂戴(笑)
たいらさんは心配御無用。
メールを頂いたが、心配する類の病気ではありません。
元気にお戻りになるでしょう。
Posted by 魚山人 at 2010年04月14日 06:00
鯵・鯖の設問、苦しい質問でしたw
今の私の住まいは江戸湾から遠く離れた埼玉なのですが、元は江戸っ子wなので魚は頻繁に使う食材です。
その所為か我が家の息子も・・・。
彼がまだ10歳頃に、鯔さんのエピソードとエキスは同じ(違うかな^^;)出来事がありました。
GWに家族揃って品川水族館に行ったのですが、さすがの混雑ぶり。
で、列に並んでチョボチョボと進んでいった先に直径2m程の透明なガラス製の円筒が2本、中心を貫くように直径十数cmの同等材の空洞の円筒があり、床と天井をつないで立っていました。
それぞれに鰯と鯵がグルグルと泳いでいます。それを見た息子のつぶやきが・・・
「うわ~いっぱいいる♪お・おいしそう!」
最後の方の言葉は既に呟きレベルの音量ではありませんでした。
混雑していたせいもあったのでしょう。
かなり大勢の家族連れから奇異の視線・・・その中から「この魚って食べられるの?」
と小声で親に聞いている子供の声。
よせばいいのに息子が説明を始めましたorz
「これ、ナメロウにすると美味しいんだよ!」
で、私。(丸々と太った鯵を指差して)
「おぅっ!そ~だなぁ、こいつなんかぷっくりと肥えてて旨そうだなぁw」
成り行きで野生な親爺wになりきって応えましたorz
後日、ラーメンどんぶりに山盛り一杯くらいはあろうかという量のナメロウを進呈w
彼と妻に完食され、私は頭の塩焼きと炙った骨を肴にしましたw
(残りのアラは後日出汁をとりました)
ま、作った甲斐はあったんですけど、ね^^;
鯵くらいの大きさの魚は一度に色々な部位を楽しめるので、供し方によっては主婦の味方になると思うのですが・・・面倒なのかなぁ。
Posted by 地獄仙人 at 2010年04月14日 09:24
こんにちは。
たしかに水族館の魚は丸々して美味そうです(笑)
実際は美味いはずがなく、食いたくないが(^^)
アジの調理は面倒でしょうね。小骨があるから。
だからこそ庖丁がものを言うんだが、そいつはなかなかね・・・・
Posted by 魚山人 at 2010年04月14日 10:05
私は断然アジです
千葉の南の方が出身なのが原因か解りませんが、
家で魚を砂漠のは男の仕事、
じいちゃんが釣ってきた魚を嫌がる母親を横に捌くのをやらされた思い出があります
アジ、コチ、カレイ、お子さまながらなんとなく魚の名前を覚えて、
コチなんてヌルヌルして悪い奴だななんて思っていました(笑)
時はたってお金がない大学生の時、50円で売っていたアジを毎日刺身にして飲んでいたのを思い出します
今となっては、あの4年が無いと自分で魚を捌いて食べようとも思わず、
冷凍の鮭、鱈、マグロ、イカ、タコしかないスーパーの魚売場も淋しいと思わない人生だったかもしれません
今でも一番好きな魚は、じいちゃんから教わった、なめろう、さんが焼きが出来るアジです
Posted by なお at 2010年04月15日 21:33
こんばんは。
なるほど、コチは絶品だがあの外見は子供にゃキツイ(笑)
さんが焼きとなめろうですか、まさにソウルフードですね。
Posted by 魚山人 at 2010年04月15日 23:09
鯵(あじ):小アジか大アジか関アジか
アジ(鯵)スズキ目アジ科
英:Japanesejackmackerel
学:Trachurusjaponicus
アジの種類は厖大です。
所謂『アジ』とは、アジ科の魚の中でも独特の【稜鱗(りょうりん)-〈ぜんご・ぜいご〉】を持つ、アジ亜科の魚であると言っていいでしょう。この稜鱗を持つ仲間だけでも世界中の熱帯・温帯の海に数多く生息し、その全部を紹介するのは無理です。
まあ多くの魚はそうしたもので、代表3種を紹介すれば足りるサバって魚が。いかに特殊なものであるか分かろうってものですね
(サバ科全体となればまた話は別)
→鯖(さば)
アジ独特の棘状の鱗、ゼイゴ
→ゼイゴの取り方
アジの種類
食用に限ってアジを大きく分類すれば、マアジ、マルアジ、ムロアジ(室鯵)、シマアジ、カイワリ、ギンガメアジ(巨大なロウニンアジもこの属)、そしてアジ科の仲間で重要種であるブリ(ハマチ)、カンパチ、ヒラマサ。
ムロアジ(室鯵)に属するアジも尾の赤い「オアカムロ」やクサヤにする「クサヤムロ」「ムロアジ/ホンムロ」など約10種類。
それにシマアジ(縞鯵)、カイワリ(貝割)、イトシキアジ(糸引鯵)など菱形のアジ。それとブリ類。これらも大事な食用種のアジ類ではありますが、それらを詳細に書きますと記事に収まりませんので、これらは割愛します。
なにしろムロアジと「アカゼ」はどう違うって魚屋同士で意見が割れたり、「赤鯵」という見た目はオアカムロにそっくりな「ヒメ」なんて鯵もいて、ややこしい限りですので。
また、比較的馴染のあるマルアジ(アオアジ。東京では丸、沖縄ではナガイュー)とか眼アジも除外して、ここでは『マアジ(真鯵)』だけを紹介します。
※関西ではマアジを赤アジ、ムロアジを青アジと言います。
※沖縄では大きなロウニンアジやヒラアジなどを含めアジ科の種が豊富で、これらを一まとめにする便利な言葉『ガーラ』ってのがあります。種類が分からなければ、これは「ガーラだ」で済むわけですね。実際の話、専門家にしか細かい名前など覚えられない多彩さですので。
さて、桜の散る今頃の季節になりますと、いよいよアジが北上を開始しまして、夏場の最盛期が目の前です。サバを紹介すれば当然旬のアジを書かないわけにはいきません。
ややこしい仲間は除きましたので、マアジに絞り込んで話をいたします。アジといえば自動的に真鯵を指すと言ってよいでしょう。
《ホンアジ、メダマ、アヅ、ノドクロ、キアジ、クロアジ、キンアジ、アカアジ、ヒラアジ、オオアジ、トツカワ、ゼンゴ、ゼイゴ、キンベアジ、》これらは全部真鯵(まあじ)を指した地方名です。
マアジは全部で13種ほどいまして、ゼンゴの棘が70個前後あり、この数やなんかで細かく種類分けできますが、そんなもんは魚類図鑑あたりに任せておけばよい話で、我々には関係ございません。
重要なのは、マアジは2種類に分かれるってことです。沖合いを南北に回遊する型と、沿岸に定着する瀬付き・根つき型の2型です。
回遊型をクロアジ・ノドグロなどと呼び、背の黒色が強くシャープな体型で身に締りがあり、食味は潮の風味が濃い。少しムロアジと似ている。ゼイゴの突起が大きい。
クロアジ
瀬に居付くタイプをホンアジ・ギンアジ・キアジと呼び、体色に黄色味が強いのが特徴。脂があるので市場価格は高くなります。
所謂「根アジ・釣りアジ・黄金アジ」の名で付加価値も付く訳です。そのせいなのか近年資源が減少しており、昔ほどは獲れなくなりました。「高級魚化」の弊害かも知れませんな。
キアジ
輸入のマアジは南太平洋に生息する「ミナミマアジ」と「ニュージランドマアジ」。オーストラリアとかニュージランドから輸入されてます。あと大西洋から「ニシマアジ」も輸入されています。
食材としてのアジ
我々板前にとってアジ科の魚はグレーゾーンに位置しております。
イワシ、サンマ、サバ、アジといえば「青魚」。俗に光物と呼ぶ身の赤い魚の代表でして、つまりは「白身魚」と「赤身魚」に分けた場合、赤身に属するものです。
しかし実際にはハマチ(鰤)、カンパチ、ヒラマサ、シマアジといったアジ類は青魚であるにも関わらず、「白身魚」として扱っています。
ではマアジはどうかと言うと、これが微妙。鮨屋の握りの場合、また刺身に限定した場合、光物のカテゴリですんで、ワサビではなくショウガを薬味にします(生の場合。〆はコハダ・サバ同様ワサビ)
しかし加熱調理を含む料理全般で考えますと、白身とするか赤身と銘打つか、判断に微妙な部分があるのです。特に定義がある訳ではないので、まぁ「中間に位置する」と考えればよいでしょう。
料理素材としてアジを見ましたらば、これはもう汎用型魚素材の王者と言ってもいいでしょう。沿岸に大量にいて釣り易く、食べて美味しい、非常にありがたい魚。
価格の面や何にでも使える汎用性は飛び抜けています。便利極まりない重要な料理素材です。料理の仕方によっては魚嫌いの子供にさえ食べさせる事が可能な魚です。
栄養面で他の青魚には及びませんが(脂含有量で負ける)、そのかわりに食べやすいわけです。クセがなくなりますからね。
それに、及ばないまでも青魚独自の栄養は充分でしょう。また、干物にすると水分が抜けた分だけ味と栄養が凝縮して旨味が増します。
ただし意外でしょうが干物は鮮度が大事です。長期保存用だとどうしても塩分が強くなるし、脂が酸化するからです。アブラというのは新鮮なうちは栄養ですが、変質すると悪性のものになる。これは全てに共通しています。
しかし干物は美味い。とくにクサヤなんぞはたまらない。おいらは塩分がどうしたこうしたなどまったく無視しております。塩を控えたからって150歳まで生きられる訳でもねぇし、そんなに生きたくもありませんや(笑)
関アジとアジの刺身
アジ刺身とくれば、根アジ/釣りアジ。
これはもう関サバでも有名な豊後水道の関アジでしょうな。
関アジ
本当は、全国の沿岸に居ついている根アジは地域でそれほど差が激しくあるわけではありません。まあ関のように特に条件の良い海もあるにはあるんですが。差をつけているのは関サバのところで書いた様に漁師のテクニックと漁協の連携プレーによるものでしょう。
関アジともなればこれはもう問答無用の「白身魚」でして、普通の光り物とは一線を画します。よって、これはネギショウガの薬味よりもワサビを使うのが常道。
関アジの身。殆ど白身魚といえる身質。
活き造り
先に書いたようにアジは青背の魚のわりに脂がない魚種ですので、例外的に『活造り』にしても美味しく食べられる魚です。これは脂を身に回し熟成を待つ白身系と対照的。比較的小さい白身のイシダイ、そしてシマアジもその例外(アジ科でもカンパ、ヒラマサのように大きいのはまた別)
要は脂や旨味成分の少ない魚が活き造りに向いているとも言えましょう。ですのでヒラメやタイやカンパ・ハマチなどの大き目の奴を活き作りにするのは馬鹿げているのですよ。
魚の旨味なんぞはまだ出ていないし、ゴム食ってるのと変わらないのに「ピチピチして美味い」はないでしょうよ。せっかくの魚です、旨味を出してから食わないと可哀想。
→魚の保存
ですが、アジ(小)は例外。
活き作りのプリプリした食感は美味しくて、これから暑くなってくるにつれてスズキの洗いと並んで涼味のある粋な刺身です。
→スズキの洗い
アジを活け締め
三枚におろし
皮をひく
ネギ生姜でたたき風に食べるとさっぱり。
最初の一杯はビール。熱燗を一合。
そして冷酒か焼酎に切りかえて・・・