チャーハンの作り方
チャーハンは和食ではありませんが、加える事にします。
中華料理屋のバーナーと家庭のコンロは火力の桁が違いますので、プロのやり方をそのまま真似するのは無意味です。ですが「チャーハンはご飯の水分を飛ばしてパラパラにするもの」というポイントは同じです。
家で作る場合、ご飯は炊きたてでも冷や飯でもかまいません。熱いご飯は水分とヌメリがあるし、冷たい残りご飯はダマになりやすい。つまりどちらにも欠点がありますので同じ事なのです。
※中華屋では殆ど冷や飯を使う ・理由は粘りが出にくくパラパラにしやすいからです ※フライパンは鉄製が前提 ・下記の説明は鉄鍋で作る場合を想定しています 家庭用のテフロン加工フライパンしかない場合、火力をあまり強くしてはいけません。 |
炒飯の作り方
ご飯を用意します
・炊きたてご飯ならボールに移して水分と粗熱をとっておく
※混ぜてはいけません。しゃもじで切る様にざっくりと。
・冷や飯は固まった部分をチェックしてほぐしておく事
※固くなった部分をほくすときに酒をかければ簡単
・冷凍したご飯なら「ラップをとって直接」レンジで温めておく
※これによって水分が飛びパラパラになりやすい
具を用意しておきます
・白ネギはみじん切りに
・肉類は軽く塩をして炒めておきザルなどにのせておく
(余分な水分を切るためです)
・ハム類ならネギと同じようにみじん切りにしておく
・卵をボールか器に割って入れておく
※卵は多目の方がよい。1人前最低2個分
※具はお好みでいいですが、あまり余計なものを入れない方がチャーハンらしくなります。入れるなら水気のない食材を選ぶ。
※キムチを入れるならよく水切りをすること。絞って水分を出した方がよい
チャーハンを炒める
①空のフライパンを強火で焼きます
・煙がでそうなくらい熱くなったら油をカップ1杯入れる
・油もあるていど熱くなったら、耐熱の容器(小ボールなど)に油を全部移し、コンロのフライパンの右側に置いておく
※参考→鍋に材料がくっつかない理由
②再び火をつけて強火にし、フライパンをかける
・右手には木のヘラ
(なければシャモジ・頑丈なおたま・ハシ等でもいいです)
・卵をざっくりかき混ぜフライパンへ
・素早く卵を混ぜて半熟状態にする
・焼きすぎてはいけません
※下の画像の卵を参考に
③その半焼きの卵の上にご飯を乗せるように入れる
・いきなり混ぜて鍋を振らないようにしてください
・「ほぐし」が先です(パラパラ炒飯にするポイントです)
ほぐし方
・まず手に持った木ヘラかシャモジで飯を刺します
・十字を書くように縦・横に突き刺してバラバラにします
・徹底してバラバラにして、この段階で完全に固まりをなくします
・鍋全体を回す様にしながら焦げ付かないように、ほぐしやすいようにします。
上の作業の間つねに鍋は動かしたままです。
左手を止めないように。
④固まりがなくなったら鍋振り開始
・縦方向に鍋を動かしましょう
・ポイントは向うに押し出す力よりも「引く力」です
・引きに力点をおくように
・右手のヘラは「突く」ようにしながら飯を混ぜてください
・少し油気が足りないと感じたら、さきほど置いた右の油にヘラ先を突っ込みます。
あまり油を入れないように。後半は油を足してはいけません。
⑤見た目にもパラパラになってきたら飯粒が乾いてきてます
・ここで具を入れましょう
・具を入れてさらに鍋振りと右手のヘラを動かします
⑥混ざり合ったら味をつけます
・塩・コショーに、あれば酒
・頑張ってさらに鍋振りをし、味を全体になじませる
⑦仕上げです
・しょう油を飯ではなく鍋肌に直接入れます
※ご飯を脇にどけ、中心を開けてフライパン肌を露出してそこにしょう油をたらす
・最後に全体を混ぜて(手は同じように鍋振り)しょう油の色を全体に回します
・皿に盛って完成
気がついたと思いますが、チャーハン作りは最初から最後まで鍋を動かしています。
つまり体力が必要な料理。
疲れるかも知れませんが、パラパラのチャーハンは格別に美味しいですよ。
頑張って作ってみて下さい。
「食べたいけどそれじゃ作るの大変そう」
そんな方もいらっしゃるかも知れません。
そういう人でもダマだらけのベシャ「ピラフ」にならず、パラパラチャーハンになる裏技を書いておきましょう。中国人のコックがやっていたのを見て覚えたやり方です。
◎冷や飯ならレンジでチン。炊きたてならそのまま
◎その飯に溶き卵を入れてかき混ぜる。よく混ぜましょう
◎それを容器に移しレンジにかけます
◎その「卵飯」をチャーハンにします
これで労力は半分以下にて美味しいチャーハンが作れます。
テフロン加工でもパラパラチャーハンにする裏技 ●マヨネーズを大さじ1程度加える (温かいご飯なら炒める時に、冷ご飯なら電子レンジにかける時) ●冷凍ご飯を使う ① 少量ずつラップした冷凍飯を凍ったままボールなどに入れ、ヘラ等を使ってバラバラにする(ダマを完全になくす) ② 上記の要領でチャーハンを作る(ただし強火にはしないでじっくり火を入れる) ※このやり方のポイントは「冷凍庫から出したばかりの完全に凍った状態の飯」を使うというところ。解凍してはいけません。 |
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