イモの煮っころがし
イモ類は炭水化物が多くエネルギー即時補給の効果があります。
つまり「元気が出る」ってことですね。
たんぱく質が不足しますので魚などと合わせて食べるとよいでしょう。
さらに葉野菜を添えてビタミンを補えば、食卓に必要な栄養素が並びますよ。
一般的に「イモ煮」にするイモは「サトイモ」を使います。
タロイモの仲間で、日本では最も馴染の深い芋ですね。
「子イモ」というのは、この里芋に引っ付くようにできる小さなイモで、親イモに子イモ、孫イモと沢山できる事から縁起が良い食べ物と喜ばれます。
芋の子(いものこ)とも呼びます。
葉柄部分が「ずいき」です。
デンプンが主体ですが、このイモは食物繊維が豊富です。少しヌメリがありますけど、これは「ムチン」でして、体の抵抗力を強くして病気になりにくくする効果があります。
おふくろの味の代表が「里芋の煮っころがし」でしょう。
★里芋はできるだけ大きさの揃ったものを選んで買いましょう
★タワシで洗って泥を落とします
★皮を剥く
→サトイモの皮むきと下拵え
★鍋に入れてダシを張り加熱
(一段にします。重ねない様にしてダシはイモが隠れるくらい)
★調味料を入れます
酒とミリンとしょう油を同じ量
その三倍くらいの砂糖
★汁が減ってくればイモが柔らかくなっています
★鍋を持って軽く揺するようにしながらイモを転がします
煮詰まってきた汁をイモにからめるためです
※イモの上下が回転しなければ意味はありません。ひっくり返るように、鍋をゆっくり向うにやり、瞬間的に強く手前に引くとうまく上下が返ります。「なべ返し」と言います。
※あまり力を入れると熱い煮汁が顔に飛んできますので、力は抜いてリズムよく。
★イモに照りがつき煮汁がほとんど無くなれば完成
★鉢などの器に盛って上からユズの皮を
※焦がさないコツは「鍋を持ち上げてる事を思い出す」です。
「危ない」と思えば鍋を火から横に離せばいいだけのことですよ。
※ジャガイモでも同じようにできます。ジャガイモは皮目が柔らかくなり煮崩れしやすいので、皮をさらに厚く剥くこと。
これは「新ジャガ」を煮ころがしたもの
新ジャガは皮を剥かない方が美味しいので、半分皮を残す衣被ぎにしています。
→衣被ぎ
ダシで六分通り煮て火を入れ、いったん冷まして浸しておいて煮汁のみを煮詰め、素早くからめて仕上げてありますので煮崩れはしません。