向付(むこうづけ)
略して「お向う」、「向」という。
今は「お造り」を指す言葉になっている。
元々は茶懐石の用語で、折敷の手前に飯と汁を置き、これの向こう側に配置する肴なので「向付け」と言われるようになった。肴は、魚と野菜のなます。
現在は昆布締めや生身などを少量盛り込んで、合わせ醤油や煎り酒をかけて出す仕方が主流。昔は合わせ醤油ではなく味醂をかける事もあった。
内容は刺身が殆どだが、代わりに和え物や酢の物を盛る場合もある。
また、これを盛る器の名称も「向付」という。
広く解釈されるようになって、今では会席等の向付と懐石の向付を分けるのは、ワサビを溶く醤油皿の有無くらいであろうか。茶懐石でこの皿が出ることはない。
麦焦がし | 剥き蕎麦 | 麦薯蕷 | 剥き物 |
麦湯 | 向付 | 武蔵野焼き | 蒸し鮨 |
蒸し煮 | 結び | 室戸和え |