和食用語「行平」

  

行平(ゆきひら)

雪平」とも書く。
行平とは歌人「藤原行平」の名で、この人が海女に塩を焼かせたという故事があり、塩を焼いた鍋が行平と呼ばれるようになったと云う。

① 粥炊き用の土鍋
共蓋付きで、注ぎ口と取っ手のある土鍋。
白い釉薬をかけてある。

② 調理用の片手鍋
アルミや銅(錫引き)の打ち出し鍋で、注ぎ口があり取っ手があるなど行平と似ている。
こちらはもっぱら「雪平」の表記がなされ、雪平鍋が一般的な呼称。


湯洗い 幽庵地 雪鍋 行平
雪輪蓮根 柚香蒸し 湯煎 湯炊き
茹で煮 湯通し 湯取り卵