浅漬けの作り方
漬け物のポイントは塩加減と発酵。
塩分によって、野菜を腐らせることなく「なれ」させて旨みを引き出します。
ですから漬け物が出来るまでには最低数日の時間を要します。
それゆえに漬け物作りは「面倒なもの」と敬遠されがち。
でも、『浅漬け』ならばわずか数時間で作れます。
浅漬けを素早く美味しく作るには「ポリ袋」を使うのがベスト。
プスチック・ホーロー・陶器など様々な簡易漬物器が市販されてますけども、それらは必要ありません。ポリ袋だけで浅漬は出来ます。
ポリ袋は破けたりしない厚手のものが良いです。
浅漬けにする野菜は何でもかまいません。
余った野菜や冷蔵庫に寝ている野菜を使えばいいのです。
切り方は、歯ごたえを残しつつ、味が浸透しやすい「乱切り」がよいと思います。
少々固めの野菜は薄切りや斜め切りがよいでしょう。
キャベツなど葉物はざく切りに。
最初に漬け汁を作っておきましょう。
1・5%前後の塩水(立て塩)に、昆布を一片加えて煮立てる。
これを冷ましておきます。
(水1リットルに塩大さじ1くらいです)
★一つかみの塩を、切った野菜にまぶして5~6分放置
★しんなりした野菜を一度揉んでポリ袋へ
★空気を抜くようにしながら口を閉じます
★袋をバットにおき、水を張った鍋などの容器(約1㎏)を重石にのせる
★そのまま30~40分おきます
★鍋に湯を沸かし、沸騰したら差し水をして温度を下げる
★そこに①の野菜を袋から出して入れる
★入れたと同時にザルに鍋ごとあける
★そのまま氷水に入れて熱を取る(数秒でよい)
★ザルにあげてしばらく水切りしておく
★ボールに移し漬け汁をかぶるくらい加える
★それをポリ袋へ移し入れ、口を閉じる
★再び重石をして30分
これで即席漬の出来上がりです。
つまり1時間ほどで作れるんですよ。
ただし保存には向きません。
すぐにすっぱくなるので、食べきる量だけ作りましょう。
漬け汁は再利用でき、何度でも使えます。
※『もみ漬け』
浅漬の手法のひとつに、もみ漬けがあります。
胡瓜や茄子などを手で揉んで塩をこすりつけ、酢、みりん、醤油で作った調味液に漬ける方法。青じそ・みょうが・しょうがも加えると風味よくなります。
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