手巻き寿司の巻き方
手巻き寿司はとても簡単です。しかもスピーディに出来る料理。寿司の中でも最も早く作れる部類ですね。ちょっとしたコツさえ分かれば、すぐに巻けるようになりますよ。
手巻き寿司の作り方なんてものを書く必要があるのか、ちょいと考えたんですが何事にも、『初めて』っていうのがあります。これからどんどん暖かくなると皆で集まる機会も多くなりますし、母の日や父の日、子供の日とホームパーティーも多くなります。スシが嫌いって人はあまりいませんので、喜ばれることはうけあいでしょう。初めて挑戦するって方も必ずいるはずです。そういう方の参考になるかもしれません。
とは言え、やはり手巻き寿司の作り方はとても簡単です。ネタとシャリと海苔があれば出来たも同然なんですね。元々手巻きすしってのはこの20~30年で広まった寿司ですから、(発祥は『築地玉寿司』が定説です。ちなみに軍艦巻は『久兵衛』)。ネタはそれこそ何でもかまいません。食べられるものであれば(すし飯と合えば)どんなモンでも手巻寿司になります。
手巻き寿司の巻き方
手巻き寿司は大きく三種類の巻き方があります。よくご存じだと思われる「末広巻き」が二通り。昔からすし屋で使われる「筒巻き」の三つです。もともと手巻きといえば筒巻きだったんですね。
手巻き寿司の材料
上に書きましたように、あらゆる食べ物と相性が良いのが手巻きのいいところ。ネタは限定しませんと言いたいところですが、やはり寿司は寿司、やっぱり「寿司ダネ」がピッタリきます。
生物のほか、煮物系、珍味系、あとマヨサラダ系もよく合います。軍艦巻きの具とかなり被るところがあります。下のページなどを参考にしてみてくださいね。
海苔は手巻き用にカットされたもの(細巻き用と同じもの)が、今ではどこでも売られています。そのままお使い下さい。ザラザラした面が裏側で、ここにすし飯をのせて巻き、ツルツル面が表になるようにします。
すし飯は少し固めが良く、熱すぎず冷たすぎずといった具合にしておきましょう。
末広巻き
普通は末広(円錐形)に巻けばいいんですが、これには二種類の巻き方があります。外巻き(渡し巻き)と手元巻きで、上の方から巻くか、下の方から巻くかの違いがあります。
簡単なのは手元巻き。こちらの方が分かりやすいのでオススメです。
手早く正確に巻けるのでプロの寿司職人もだいたいはこれです。
巻き方(1)
海苔はこう持ちます。
すし飯の量は20~30gといったところ。画像の飯量で目見当をつけて、一本巻いてくださればすぐに感じが分かります。
すしめしを置いて
中心を人差し指か手刀で凹ませます
ワサビが必要なネタなら、ここですし飯の中央にサビを塗ってください。
ネタを並べて
持ち手の親指を使い巻き始め、片方の手指で巻き込みます
くるくると
巻いている具は山ごぼうです
※画像では右手が写ってませんがこれは撮影の為です。右手の指をそえて巻き込んでください。出来栄えを良くするコツはこの右指を添えて最後にキュッと『しめる』ことです。
※すし飯もネタも気持ち少なめにしておくほうがスマートで美味しそうな手巻き寿司になりますよ。
イクラの手巻き寿司
※巻き終わりの海苔閉じ目は、少し濡らすかご飯粒で引っ付けて閉じますが、手巻き寿司は巻いたらすぐに相手に手渡しする料理なので、あえて閉じる必要はありません。
巻き方(2)
次は相手に手渡しするような形で巻くやり方です。海苔の持ち方と、すし飯の置き方が、上の巻き方と逆なります。
すし飯の上部が右になっています
親指で巻きはじめてクルクルと。
ですが、この外巻き(渡し巻き)はあまり使いません。はっきり言って巻きにくいからです。参考までに紹介しましたが、最初の巻き方をお使いください。
筒巻き(円筒巻)
末広では食べにくいネタなどを巻くのに適した円筒巻きもあります。といいますか、最初の手巻き寿司はみんなこれでした。
ちなみに自分たち板前は、寿司をつまみ食いするときは必ずコレです。素早く巻いて素早く食べられるからですよ。