具足(ぐそく)
「鬼殻」と同じような意味でつかう、エビやカニを殻つきのまま作る料理に冠する言葉。具足とは侍が戦場で使う脛当てのことで、特に伊勢エビの殻がこれと似ている。
伊勢エビや大車は背から二つ割にし、カニはぶつ切りか、腹からの二つ割にして使う。
「伊勢海老の具足煮」は二つ割りにしたものを酒、みりん、醤油でさっと煮て取り出し、汁だけ詰めてその煮汁をかけたものである。この料理は正月料理や祝い膳によく使うもの。
「具足焼き」は鬼殻焼きと同じもので、しょう油、味噌、塩、など焼き方は様々。
具 | 食い味 | 喰い合わせ | 喰い切り |
喰い初め | 喰積み | 空也 | 釘入り |
串 | 串打ち | 櫛形切り | 葛 |
葛餡 | 葛打ち | 葛切り | 葛鯛 |
葛取り | 葛葡萄 | 葛寄せ | 具足 |
口 | 口替り | 口取り | 口切り |
鞍掛 | 倶利伽羅焼き | 栗名月 | 黒文字 |
黒づくり | 鍬焼き |