口取り(くちとり)
儀式料理の「口取り肴」のことである。
古式の饗応膳では、熨斗あわび、昆布、かちぐりなど、祝儀肴だったが、徐々に品数が増えて山海の材料を盛り合わせるものに変化した。
のちに甘いものを取り合わせたものに変わり、きんとん、伊達巻、二色卵、かまぼこ、羊羹などの寄せ物となった。
口取りは会席の献立の一つに入っていたが、この内容ではさすがに他の料理や酒と合わせるのは難しく、「おみや」として初めから折詰めにしてしまい、その代わりに「口がわり」を出す事になる。現在はその口代わりも八寸に収斂している場合が多い。
具 | 食い味 | 喰い合わせ | 喰い切り |
喰い初め | 喰積み | 空也 | 釘入り |
串 | 串打ち | 櫛形切り | 葛 |
葛餡 | 葛打ち | 葛切り | 葛鯛 |
葛取り | 葛葡萄 | 葛寄せ | 具足 |
口 | 口替り | 口取り | 口切り |
鞍掛 | 倶利伽羅焼き | 栗名月 | 黒文字 |
黒づくり | 鍬焼き |