元返し(もとかえし)
そばつゆのタネになる調味液(元汁)を「かえし」といい、作る際に醤油を加熱するかしないかで「本返し」「生返し」と呼び分けている。
「返し」とは、大量に作って保存しておいた元汁を必要に応じて「煮返す」ことからである。
かけそばのかけづゆは、元返しをダシでのばして沸かしたもの。(甘汁といい、やり方は一様ではない)
ザル蕎麦のつけづゆは、元返しとその半量のミリンを合わせたもの。(※実際には辛汁といって最初から椎茸・昆布。鰹節等を加えて作ったものを使うところが多い)
返しはそれぞれの蕎麦屋の秘伝であり、作り方が異なるが、基本的には「醤油3、砂糖1、味醂1」で調合したものを保存する。醤油は昆布醤油であることが多いが、江戸時代は生醤油を使っていた。
物 | 物相 | 餅鯨 | 餅草 |
素 | 元揚げ | 元返し | 戻す |
紅葉 | 揉み漬け | 揉み豆腐 | 百々川揚げ |
百草 | 桃煮 | ももんじ屋 | 盛り合わせ |
盛り零し | 盛り塩 | 諸味 |