巻き簾(まきす)
竹を編んだすだれ。
現在はプラスチック製などもあるが、熱に強く頑丈な竹製が料理には向いている。
料理用には以下の種類がある。
①鬼すだれ
編み込んだ一本の竹が太くて三角形であり、この形が鬼の歯を想わせることから鬼簾。
もっぱら形成用に使う道具で、「伊達巻卵」「寄せ卵」「固く作った卵豆腐」などを、まだ熱いうちに、歯が出ている面で巻き込んで、輪花状の形をつける。
②巻きすだれ
細い竹で編んだ簾で、用途によって数種ある。
・丸巻きすだれ
太巻き簾とも、万能すだれとも呼ばれ、全型の海苔が巻ける長さがある。
巻きずしに使うほか、大根おろしの水切り、茹で葉のしぼり、蒸し物の巻き込み、蒸し器の下敷きなどにも使用する。
・細巻きすだれ
特に細巻き用に作られていて、半切りにした海苔のサイズに合わせて短くなっている。
・西京すだれ
一般的に「京すだれ」と呼ぶ。
竹が非常に細いのが特徴。
裏漉した芋や黄身、湯どった卵などを巻く。
この他に、昔は「すしすだれ」という寿司専用の巻きすがあったが、今は上記の巻き簾で事足りるので次第に使われなくなった。
舞子丼 | 前褄 | 前盛り | 巻き柿 |
巻き独活 | 巻き簾 | 巻きずし | 巻き蒸し煮 |
巻き焼き | 枕褄 | 枕飯 | 真砂 |
混ぜご飯 | 混ぜ浸し | 混ぜ盛り | 松浦漬け |
松笠 | 松風焼き | 松皮 | 松茸豆腐 |
松葉 | 松前 | 真魚 | 俎板 |
真蒸し | まぶし造り | 飯借り | 豆金団 |
豆ご飯 | 丸 | 丸十 | 丸解き |
丸前角向 | 丸剥き | 万年煮 | 万年酢 |