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コレステロール神話

「俺、コレステロール控えなきゃなんないから・・・」

お客さんと話してると、たまに聞く言葉です。

エビだのイカだのウニなんかを、好きだけどあんまり食べられねぇって話ですな。高脂血症気味で医者に注意されてるから。

同じ理由で卵類も控えてる様子。

誤った考えですね。
コレステロールのトラブルを起こすのはコレステロールではなくて、

代謝をうながす栄養素の不足と

脂肪や炭水化物を摂取しすぎた場合なんですよ。

コレステロールは、摂らなければ体内で合成されるし、その摂取量の多寡は問題ではありません。恒常性を保つ調節機構で一定に保たれる様になってるからです。

コレステロール自体は身体に必要な物質という訳です。

卵には「レシチン」って物質が豊富に含まれます。
レシチンは強い乳化作用があり、脂肪を溶かしサラサラにする働きをします。これが不足すると、血液中の脂質が溶けずドロドロになり、細胞に脂質を取り込むのも困難になりますので、血液中に脂質がたまり、結果的に血中コレステロール値を上げてしまいます。

体内で働きを終えたコレステロールは、肝臓に集まり、そこで胆汁酸に転換されて腸に送られて身体から排泄されます。
この過程でビタミンCが不足していますと、うまく胆汁酸に転換されなくなります。
さらに腸内に繊維質が足りないと、腸に送られた胆汁酸が肝臓に逆戻り、なんて事態になってしまいます。秩序を乱された代謝機能はパニックって寸法です。

レシチン
ビタミンC
コリン
イノシトール
食物繊維
これらの栄養素などの欠落と、
脂肪や炭水化物の摂りすぎが問題の本質なんですね。

ここでも結局、『炭水化物偏重/栄養不足』が影を落としてるというわけです。

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中性脂肪 【脂肪/TG】と蒸し料理

TG(トリグリセリド)とは要するに『脂肪』です。
評判の悪い『中性脂肪』も同じ意味、つまり同義。
1グラムにつき9キロカロリーを発生します。
*正式にはトリアシルグリセロール、推奨名はtri-O-acylglycerol
油脂を指す場合トリアシルグリセロールとも呼びますが、一般的にはTGでかまいません。

ここで、こないだのログの続きになるんですが、
病変が起きていると自己診断してた部分を、徹底的にスキャンしてまいりました。身内には余計な心配をかけたくないので内緒で行って来ました。その結果は意外なほど早く出まして、結論から言えば異常なし。

AST、ALTは基準値、肝腎コントラスト上昇もなし。
CTでもMRIでも何も見つからず。
肺にいたっては「あなたは青年レベルの健常である」との事。

一安心ですが、おいらは医療に猜疑心が強いんです。
そこで「ちょいと地方を視察してくる」と言い残し、「プチ入院」することにしました。昔からなじみの医院で断食療法です。指導の下、徐々に食事を減らして行き、やがてゼロ摂取にして蓄積した体内栄養素を消費し、ついでに毒素も排出しようって寸法ですな。イメージですが、体内細胞の一巡を待つわけです。これは身体に過酷な状況を強いるんですから自分でやってはいけません。危険を内包してますので必ず医者の監視が必要です。【断食療法】の経験が深い医者にかかるべきです。いちばん辛いのがアルコールも断たれることですが、仕方ありません。

今その真っ最中って訳ですが、別段『餓え』は感じてません。
自分的には蓄積した疲労を取り去る最上の方法だと考えていますんで、日増しに何もかもが「クリア」になって行く感じがしています。この治療はタバコや酒を断ちたい方にも適していると思います。

なぜこんな事をしてるかと言えば高TG血症((高脂血症)の疑いを捨てきれないからです。コレステロール値は正常でしたが、家族にその傾向が強く、遺伝的に『脂質異常症予備軍』ではないかと思ってるんですよ。
こう書きますと、誤解される方もいるかも知れませんので、付け加えますと、

コレステロールとTGは違う物質です。
食事から摂取しなくてもコレステロールは体内で合成されます。
一方の脂質は5大栄養素のひとつ。
コレステロールは身体が自然に調整してくれますので、健康な人は神経質になる必要はありませんけど、脂肪は食事の仕方で、つまり自己の意思によりコントロール可能な食べ物ですね。
脂肪の望ましい摂りかたについては下記の様な指針が公表されています。

飽和脂肪酸      3
一価不飽和脂肪酸  4
多価不飽和脂肪酸  3

ところが普通の食生活をしてると、どうしても飽和脂肪酸が過剰になってしまうものです。やたら脂の多い食品で溢れかえっていますよ、今は。
そこで魚貝類を一番美味しく食べる調理方法が光ってくるんですね。
その調理法とは『蒸し』です。
魚でも貝でも、実は蒸し物にしたほうが一番旨味が出るんです。
この事は、魚料理の先達である漁師さん達の保証つきでもあります。

余分な脂(臭みも)が抜け出し、旨味だけが残るからです。

釣りのウデマエが確かな人には、簡単な蒸し道具を持参することをおすすめします。釣りたての魚を海水味だけで蒸してみてください。貝も同じです。
あまりの旨さに驚くでしょう。そしていらないアブラは食べずにすむって按配です。

高温度で揚げる揚げ物や油を使用した炒め物には毒性物質【アクリルアミド】の懸念があります。そればかり食べているって人は少し考えた方がよいです。
量の問題ですけどね。アブラも必要な栄養素には違いがありませんので、あくまでも量の問題なんです。
中鎖脂肪酸を多く配合したりしてる「機能性食用油」ってバカ高い商品に無駄金使うよりも、鮮度の良い安い油を巧く使って、ホドホドの食生活を目指した方が健全ってもんですよ。

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