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嫌煙と飲食店と健康食品

お客さん同士が殴りあう寸前まで行ったのが数度。
そこまで行かなくても、諍いは数えきれない。


煙草を吸う人と吸わない人の感情的な縺れは、飲食業者を悩ませる大きな問題です。カウンターの多い和食系はなおさらの事。

「席を移動させてくれませんかね。煙いんで。」
顔をしかめてお客様が申し出る。


すると隣の客、
「なぁ~んだぁ、このヤロウ」
はじまっちまうってわけですよ。

今や大概の店は分煙してるか、禁煙にしてるかです。
ところがお酒を出す店はそんなに簡単にゃいきません。

酒は嗜好品。元々お上品なもんじゃねえんです。
煙草も当然嗜好品仲間。切り離せない面があるんですよ。

ところがフードが出た時にパカパカ煙草をくわえてる人間ってのが、吸わない人には堪え難いんですよ。愚行であり暴挙であり、そして毒を押し付ける「暴力行為」にも等しいんですな。

かたや吸う人は憩いタイムにゃ絶対に手離せない「必需品」に他ならない。
公共の場が次々に禁煙になり、疎外感を持ってるところへね、銭払って飲み食いする場所でも吸えないとくりゃ、「ふざけんな!」ですよ。

どちらの言い分も分かるし、ある意味ではどちらも正論なんです。
ですが、
「そんなに健康が気になるんなら出てきゃがれ!おりゃな、タバコやめてまで長生きしたかねぇんだよ。排気ガスバンバン吸ってて何が「健康」だってんだ。タバコ吸わなきゃ絶対にガンにならねぇのか?おおーっ!」


そして、
「死にたければ勝手に吸いなさいよ。ただしあなた方は人前には出ないで下さい。中毒者が堂々と街歩いてたら不愉快ですからね。そちらこそ出て行きなさい」

こんだけ感情的になればもう収める方法は無いですな。
嫌煙ならぬ「犬猿」の仲ってあんばい。


こいつは両者とも「本音」ですから、そこに「譲り合い」の余地がないんですよ。
先鋭化するばかりだし、両者を分ける以外に解決策はない。


ですから大手などは早くから店舗内を分煙してるんです。

世の中の流れは嫌煙派に有利な様です。
そして料理関係は昔からタバコには厳しい姿勢が必要なのは当然。
(嗜好品なので強制はしませんけどね)

それはそれで良いことなんでしょう。
しかしおいらはその「背景」が気になるんですよ。
この30年で急速に広まった嫌煙ブームのカラクリがね。

高度成長期、今の「世界的大食品企業」は国民に「毒」を食わせてました。
天然成分などヒトカケラもない「だし」とか「調味料」とかね。表書きにはいかにも天然素材を使ってるようなイメージを使い詐欺マガイですわ。国内で問題になったら輸出に振り向ける。なんの事はありません、最近の中国とおんなじこって。


嗜好品だって同じ。酒は糖や水で薄め、味の不足は得体の知れない「何か」で補う。タバコはニコチンとタールを直接食ってるようなもんばかり。

そんな企業達がですよ、今や「健康」だの、「食べてるだけで、体脂肪がなくなる」だの「健康に気を使ってますか?」ときやがる。

分かりますか?

「健康になりなさい」って、そう言ってるんです。

大量販売の道筋をそこに見出しているからでしょうな。

断言しましょう。
健康にゃなりません。そんなもん食ったってね。


それを開発した研究者達が毎日それを食ってるなら少しは信用しますが。

煙草よる人体への害は、その判定は、ここでは論じてません。
ブームの形成が「煙たい」と言ってるんです。


「利益」以外は頓着しない方々が、他人の健康を心配するなんて事はあり得ません。心配するのは市場拡大と利潤拡大だけです。


要するに「ブーム」になること自体が、発信地がアメリカってところも含めて胡散臭いと感じるんですよおいらは。

健康ブームって名の煙の隙間から何かがチラチラ垣間見える気がするんです。


今度は一体全体何を【煙に巻こう】っていうつもりでしょうかねぇ。

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