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店がハネたあとで

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帰り際にPCをつける

今日最後のお客さんも退けて、無事に一日が終わりそうです。

厨房の掃除も終わったらしく、ある者は庖丁を研ぎ、ある者は一杯ひっかける算段などしている様子。

椅子を引いた店内でもあとは暖簾を入れるだけになっているのでしょう。書き物を終えたおいらはPCに向かいます。

ブログを始めてもう三年以上。昨年末にすべてHPに移動させて年明けにはこのブログは閉鎖する予定でした。

趣味である旅行も半減するなどライフスタイルにまで影響しはじめた事などもありますが、自分のブログスタイルをロストしたって想いが強くなったのが原因でしょうか。

いやそもそもおいらに「スタイル」なんてもんがあったのか・・・
スタイルは「傾向」と言ってもいいんでしょうが、それが要はブログのカラーになるのでしょうか。「場」と考えてみます。

例えばこないだ書いた中国の食材の記事なんかで頻出させた化学薬品などは、名をあげるだけで具体的な作用とかはまったく紹介していない。

各論に深く立ち入りたい方はその部分をコピーしてブラウザの「窓」に貼るだけで正確な解説を得ることができるネットの特性もあるし、解説を詳細に書き出したらそれは「場違い」になる訳ですよ。

なぜならここは大学のHPではないし、学士さんが集まるサイトでもない。板前が書いている「てまえ、板前、男前」っていう名のブログです。

何故だかよく分かりませんが読みに来て下さる方が多いし、その他色々あって簡単に閉鎖もできないくらい大きくなってしまった。

分かることは一つ、「和食」をメインにした魚山人という男の色々な愚談、それを読みに来てくださっているって事です。

クリックひとつで通過できるネット上のサイトの儚さ。読みたくないものは一行だって読まずにすむ世界です。

そんな場所で自分の書いた文章を読んでいただくのは簡単じゃない。だからこそ何故このブログに読者がいるのか分からなかったのです。

ですが薄々は分かる事もあり、それは「小難しい話なんかよりも、軽妙な和食トークをしろ」って傾向でしょうか。

「もともとそれが魚山人の特徴じゃねぇか、だから読みに来てんだよ」ってことになりましょうね。つまり小難しい話が多くなるにつれておいら魚山人そのものをロストしはじめたって顛末です。

なかなか「魚山人」を取り戻す事ができない。そもそも「魚山人」ってのはおいら自身のどの部分か分からなくなったきた。それがブログ閉鎖を考えた理由です。

しかしそんな簡単なもんじゃありませんなやはり。読者の方々っていうのは一言で括れるもんじゃござんせん。

通過はしていくもんなんでしょう。でもそれぞれ一人一人みんな抱えて背負っているいるもんがある。そんな人達が読んでくれるって意味を軽んじてはいかんのじゃないか。

人生は同じ事の繰りかえし。ってことは爺ですから知っております。しかし年の功ってもまだまだ時間があります。

引退まではまだ先が長い。バーボンを飲める間は「まだ若い」って自負もある(?)

何を言いたいのかよくわからない記事になりました。でもまぁそんな分からなさもこのブログの特徴でしょう。今はそう思います。

そろそろ腰を上げて帰りましょうかね。
お疲れ様でした。

はじめまして、毎日ではないにしろいつも楽しみに拝見させて頂いております。
自分は料理人ではありませんが、魚山人さんの仰る小難しい話も家で料理をする際の参考にさせて頂いておりますし、日本の食に関して憂いた記事も含め、更新されることを楽しみにさせて頂いております。
ご自身のスタイルなんてものに拘らず、ありのままの魚山人さんの背中を見ることを楽しみにしているので、無理に更新し続けて欲しいとは言えませんが一人の魚山人ファンとして、これからも楽しみにしております。
なのでブログが重荷になってしまっては本末転倒(ファンとして)ですが・・・。
人生同じ事の繰り返しかもしれませんが、新しい視点を持つようになると新しい発見もあります。
ブログにコメントするのは初めてですが、だからこそ、これからも楽しみにしております。
色々悩まれるのも魚山人さんです。
何もロストなどしていないと個人的には思っています。

Posted by junk at 2009年05月24日 03:39

junkさんこんにちは。

あたたかいお言葉、痛み入ります。

junkさんのハンドルを見て感じたのは、このブログのカテゴリを『愚談』にしている事でした。色々考えてしまいましたが、これはそのうち変更するかも知れません。

兎も角、励ましのお便りありがとうございました。

Posted by 魚山人 at 2009年05月24日 06:11

魚山人さん初めまして。

いつも感慨深く拝見させて戴いております。

僭越ながら、貴方の人間的な「深み」があるからこそ、「味」があり、記事も伝わり、一品の紹介にも「心」が込められている様に思えます^^

そして、そんな「味」や「心」に惹かれて魚山人さんのこの部屋へ・お店へ足繁に通う…。
そんな方々の足跡でもあると思います^^

ボクも、魚山人さんの人間味という「味」に魅入られて此処に伺わせて頂いてる一人です♪。

ボクのような若僧が言うのも何ですが、確かに人間同じ事の繰り返しで、いつの間にやら「原点」を忘れてしまう…。

そんな毎日に辟易してしまうなんて事も…。

ただ、同じ事の繰り返しには、また「始まり」と「終わり」が付いてくるものだと思いますが、次の「始まり」の時には、同じ事と感じても、もっと整理されて、どこか新しく磨かれた部分が存在するもので、魚山人さんのHPも、そんな繰り返しの中でも洗練されたものだと感じております。

なので、毎回伺わせて頂くのが楽しみな一人です♪。

どうぞこれからも、気の向く事柄を、気が向いた時に、魚山人さんの味付けで書き綴って戴ければと思ってます。

なので、休み休み、無理せずお願い致しますね^^

Posted by BETA at 2009年05月24日 10:08

BETAさんこんばんは。

いやぁもう照れますな、そんなオーバーなもんじゃありませんよ。
矛盾に満ちたただの人間ですからね。こちとら。

ともかくどうもありがとうございます。

Posted by 魚山人 at 2009年05月25日 23:41

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