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飲食業の曲がり角

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岐路に立つ飲食店

震災後の都内飲食業界は風前の灯火という感じです。
社用族をメインに予約主体で来た店、フリーのお客を待つ店、どちらも等しく客足が激減。

撤退を考える経営者は引きも切らず。実際に業界から去った者がこの夏どれだけいる事か。

このような状況はおそらく初めての事じゃないでしょうかね。過去に何度かあった「不況」とは本質的に何かが違うようです。

【従来の「構造」が行き止まりに来た】ってことでしょうな。


社会そのものが「曲がり角を曲がった」あるいは「峠を越えた」ということで、これまでのやり方を続けるのはもう不可能に近づいていた。そこに3・11が舞い降りた。

街に降る見えない雨

震災はとんでもない巨大な災害でしたけども、日本人も世界の方々もなんとか理解可能な範疇。いかに悲惨でも人々が状況を把握して立ち向かえる出来事です。この天災だけなら日本は速やかに、むしろ以前よりも力強く再生に向かった可能性が高かった。そう思います。

しかし「原発」は酷すぎる。トドメを刺されたと思ってよい。
節電に放射能。これは人々の理解を越えた怪物です。


正体さえ見えない怪物の影響に消費者は完全萎縮。
解決への道筋がまったく誰にも見えないからですな。

「自粛ムード」などとは明らかに様相が異なる別のものが街を支配。

嘘だと思うなら東京の街を歩いてみればいい。
今年2月までとはまったく違う風景があります。


昼間の群衆に熱気が失せ疎に空間。人間そのものも節電か。
人口が減ったわけではないのに人の密度が薄い。
夜の9時を過ぎればまるでゴーストタウン。

『ゴジラ』
あの映画の第一作のテーマーを憶えている方もいるでしょう。
「核の世界」への警告ですな、作者の意図は。


核実験の放射線を浴びた生物がゴジラに変異。
東京湾に上陸して破壊の限りをつくし東京タワーもぶち壊してしまう。
首都の群衆はゴジラに蹴散らされ逃げまどう。

口から放射能らしき光線を吐くゴジラにセリフがあればこうなります。
「核をもてあそぶお前らはこうしてやる。これでもくらえ!」

半世紀以上前にこの映画を作った人は予知能力者ですか、って話。
まったく今の状況と同じすぎて脳みそが溶けそうです。

このゴジラ作者からのメッセージを完全に無視してゴジラっていう醜悪な怪物を可愛らしいキャラに直し「子供の娯楽」にしてしまった日本人に脱帽します。

(そういえば原発にもプルト君とかナントカ(?)
妙チクリンなゆるキャラがいて、キ●●●みたいなセリフを言っていたとかいないとか。曰く「プルトニウムは飲んでも大丈夫なんだよ」 アホか 笑)

その天才ぶりに拍手を送りたい。やっぱり我々ってのは世界一優れた国民でしょうかね。子々孫々に自慢ができますな。 もっとも子孫達は高レベル核廃棄物の処理に頭を悩ませてるはずで、先祖を尊敬する気持ちはゼロでしょうがね。千兆円の借金プラス、放射能ゴミの山。どんな未来なんだか、気の毒に。

放射能から逃れようと人々は必死です。
「得体が知れない」「誰も信用できず、誰も助けにならない」

そうした状況で一番影響を受けるのは「食べるもの」「飲むもの」とか、他も含めた「嗜好全般を扱うサービス業」でしょうな。嗜好品ではない「水」や「主食」さえも影響甚大。

奥歯にモノが挟まった様な言い草しか出来ない政府・役人・マスコミ、そして世が世なら関係者含む全構成員が切腹・打首と処刑されてもおかしくない東京電力。

この連中がハッキリとした事は言わねぇくせに、「食べ物の危険」だけはウルサイくらいにたれ流す。正直に隠さず具体的な危険度を言えばいいのですよ。

「本当は食品だけじゃなく、すべてが汚染されてます。余裕がある方は外国に移住して下さい。手遅れですけどね」

だが重い現実とテメェの責任に恐れをなして本当の事を言わず、不良がカツアゲする相手でも探すように気の弱そうな相手を探して矛先を変える。爪に火を灯してカツカツに頑張っている真面目な日本人(農家や零細企業)を狙い撃ち。風評被害を起こし弱者を苦しめる構図には吐き気がしますな。

大衆同士にレベルの低いヒステリーを起こさせ小さな争いを誘発する。
その煙幕に隠れて事故の責任者達は知らぬ顔してほっかむり。


計り知れない損害賠償もけっきょく全部国民に負担させるハラです。
何が代表選挙だよバカヤロウ。くだらねえ事にばかり力入れやがって。

飲食業界のコーナリング

さて、ゴジラはいつか首都中心部も破壊するでしょうから、放射能関係はちょいと脇に置いておきまして商売の話です。

料飲の商売がなぜ傾き、どうすれば商売を立て直せるのか。

そんな事はナントカカントカ言う横文字の肩書きを持った偉いセンセイ方が細かい数字やらムズカシイ用語などを散りばめてトクトクと説明した文がそこらじゅうにありますのでソチラをお読み頂くとしまして、東大しか出ておらず学歴のナイ(←)おいらとしてはムズカシイ事はアレなんで、「誰が読んでも分かる言葉」で書いてみます。

それは「ギョサンジンなる者の店がなぜ潰れないか」
なんでべらんめぇなヤクザモン(嘘ですよ。最近の話題を皮肉ったブラックです)である職人野郎の店が長く続いているかと関係があります(ただしボロ儲けはしてませんので勘違いはしないよう願います)

最近のことですが、どこぞの大きな店の店責をしてる後輩の板前が顔を出して色々と愚図々々言っておりました。会社から店舗を預かる苦労話という趣。

板前の殆どは勤め先の店を何度か変えます。
これはおいらも同じでした。

少し説明が難しいのですが、おいらが属した店は2つだけ。だが実際に働いた店は軽く50を超えます。だが最初から最後まで親方は一人のオヤジだけです。

昔の師弟制度はほぼ消えましたけども、板前の世界は今でも親方次第。まぁ、どの親方の下にいたかでだいたい方向が決まります。しかし良い親方についいても弟子全部がヒトカドになれるわけではありません。頭角を現すのは少数で、多くは分散して行き、音信が絶える者も少なくはありません。

寂しいものですが、仕方ないことです。
日本の人口増加が頭を打ち、減少に転じたように、何事であれ広がり続けるモンはありません。【凝縮したままの拡散などあり得ない。いつかは希薄になるのです】

訪ねて来た板前は「中間」あたりの立場でした。腰が定まらず心配していたのですが、起死回生というか、ある会社に腕を見込まれて大きな店を任せられました。

だが張り切ったのも束の間、とんでもない貧乏くじを引いたようです。
不幸にも、この時代に「バブル感覚」が抜けない会社だったのですよ。

彼の店の席数は150~200名。
面積は幾平米あるのか、おそらく畳の座敷だけでも20~30坪。

現在その店舗をスタッフ総数「10名前後」で動かしているそうです。
調理人員を含めての「10名程度」です。
その状況で「会席」さえ出しているらしい(笑)

このキャパを平日営業時100%稼働にするのは殆ど無理で、煩雑時間帯瞬間的に満席になる程度でしょう。だが週末とかは数回転する訳で、客単価を大衆店の平均値として10時間営業すると売り上げはだいたい100~180万円になる事になりますな。

諸事情が重なれば300万まで行くはずです。仮に都心の一等地だとしますとアイドルタイムがなく開店から閉店まで100%を超えますのでこの程度ではありませんけども、その前提はそもそもあり得ない話で、都心の繁華街にそんなキャパなんぞ馬鹿げています。デパートじゃあるまいし。

満席時(ピーク時)の店のホールには、ウェイティング、キャッシャー、パントリー、配膳などが必要で、座敷を含む100名~をさばこうと思えば人員が最低でも10名は必要です。洗い場にも2名必要。調理場にも最低8名。ようは20名のスッタフが要るって事で、これはギリギリで最低の数字です。

それを半分の総員10名前後でやっていると言う。
しかもホールは仕事慣れしていないバイトが主体。

ファストではなく料理屋であり、ホールの仕事をなめてはいけない。特殊な魚と同じく、いやそれ以上の360度視界が求められる難しい仕事ですよ。

新人の多くはちょっとでも追われたら基本の「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」さえも言えなくなるし、視野がアニメの二次元世界なみに平面になり何も見えない。

「接客」ができる様になる者は6人に1人いりゃいい方でしょう。そのうえハードさに辟易して仕事をおぼえた頃にはやめちまう。多くは使いもんになりません。

料理店の構造から考えて、この人数では150万以上売れません(特殊店を除く)。いやさ100万でも回るかどうか。満足な対応をしようと思えば150万でも20名以上が必要です。したがって現状では「メチャクチャ」になっているでしょうね。お客は「もう二度と来るもんか」です。

売り上げが落ちた、なので人を減らす、するとまた売上減少。
その悪循環に面白いくらいにハマっているのです。

店舗の社員達はサービス残業をして飯さえロクに食う時間もなく、一服さえ無く、倒れそうになりつつ働きながらも、お客からはクレーム、会社からは給料を減らされマトモなボーナスもなし、そしてリストラの順番を待つしかない。なんともはや、19世紀ですか今は。

そもそも何でこんな店を作ったのか。
簡単に言えば「ファミレスの真似」です。

こういう店は構造自体に問題があるので打つ手がありません。店舗を構想・設計する段階ですでに失敗してると言えます。業態を間違えていて、これでやるのなら「調理場に料理人が1人たりとも必要ないシステム」を先に作んなきゃいけません。

調理方はバイトだけで、工場から配送される「弁当」、チンすれば料理になるファミレス的商品を売るのならともかく、「プロの料理人が作って出す品」を売る店としては問題外というべきでしょう。

「ホテルのバイキングとか宴会場などでは立派な料理が出て大量の客をこなしてるじゃないか」
その程度の素人発想しか持てない人々がこんな店を作ってしまうんですな。「広い店ほど儲かる」は時代錯誤もいいとこ。

ああいう「置き料理」は段取りが根本的に違うのです。スケジュールを組んで、専念する「時間」を捻出するから作れるのですよ。

フリーで来店するお客にそのつど作って出す料理とは全然違う。一日中店内オーダーに追われながら数百名分の宴会料理を作ってみると分かります。出来るもんならね。

調理場の経験が無い人間はとかく「頼めばすぐに出来る」と考えがち。

「ファミレス」「回転寿司」「ファストフード」に慣れきって「待つ」という事が出来なくなった我儘な客でもあるまいし(あるいは同類か)、料理店を経営する会社の人間がそれでは話にならない。

お客さんが来る時間と来ない時間。
それがあるから仕込みや段取り、そして「修行」ができる。
開店から閉店までバタバタ追い回される毎日でもって何の料理か。

しかもその店は寿司も出すわ、会席の予約まで受けるという。
何にでも手を出すがそれをスムーズに客に出すシステムはゼロ。

そうなると店の責任者とスタッフが潰れるのは時間の問題。
良い腕を持つ人間からトンズラして行き、仕事の出来ない者だけ残る。

そして最後には「ファミレス飯」や「コンビニ弁当」以下のモンが出る。
どこの世界に何千円も出してそんなモンを食べに来る客がいるのか。

お膳を逆さまにしてお客に出すホールのねぇちゃん。
いくら呼んでも店員が誰も席に来ない。
冷めた料理に乾いた刺身。
なのに「サービス料金」(笑)

会社は客が離れる本質的な意味を悟らず値段を落としたりする。

値を下げれば仕入先に無理を言うようになり、業者は最低の食材を持ってくるようになる。そしてさらに料理は酷いものになり果てる。

大きな店舗の例を取り上げていますがね、理屈は小規模の店でも同じ事なのですよ。店を立ち上げる時に「席数」と「立地」を徹底的に熟慮しなきゃ店は続きません。もちろん自分がやる業態とマッチするかどうかをです。

そして商売上の目標は「儲ける店」より「潰れない店」です。
アクセルだけの車を運転すればいつか必ず自爆します。

『行列の出来る店』などを目指すと100%失敗します。
今は「昭和時代」ではありません。

現代人は心の底で行列に「反感」を持っているか滑稽に思っています。
時代は日本人を「待てない人々」に変えたのです。

もともと行列するお客さんってのは、
風向きが変われば全部ヨソに向かうもんですしね。

張り切って店を立ち上げる。
苦労はしたが、運にも恵まれ営業が軌道に乗る。
順調に客足が伸び資本に余裕が出来る。

するとその資本を「もっと大勢の客を得る方向」に使う。
よくある話ですな。

けどね、おいらは思います。
『顧客を掴むまでは地味で行き、顧客をつかんでも派手にならない』

誰のおかげで経営が楽になり利益が出たのかって事。
投下する資本があれば「顧客がもっと喜ぶ」方面に使えばいい。

アテにならぬフリーのお客に期待しても無駄な時代なんですよ。

顧客の満足度を高める。
それがさらなる顧客を増やす一番の方法なんです。

店をでっかく立派にし、店舗も増やす。その結果自分を育ててくれた大事な客は消えて店は見たこともない人で埋まる。

満席であるはずの店内が「からっぽ」であることに気がつかぬ程感覚は鈍り、客足が落ちて行く理由さえ分からなくなるんですよ。

「世の中不景気だからなあ、少し人員カットでもするか」
トップがこうなると店も終わりの始まりです。

震災以降の雰囲気は尋常ではありません。
けども「自分がカバー出来る席数」でやってきた店は大丈夫なはずです。
派手に走らず「自分の客」を持ってるわけですから。影響はない。

いかなる店でも始まりは楽ではありません。
小規模なれば宣伝に金も使えない。
お客が来ない日だってあるし、利益も出ない。

しかし精魂込めれてればポツリポツリとお客が訪れる。
何かが気に入ればまた来店してくれるでしょう。

あなたの料理を気に入ったのか?
あなたの人柄が気に入ったからなのか?

実はどちらでもありません。

人には潜在的な「仲間」が存在します。
血液型相性は勘弁ですが、「波長が合う者」はいるのです。
突き詰めればそうなってしまうのですよ。

顧客になってくれるのはあなたと波長が合ったお客です。
そしていつの間にか店は「潜在的な仲間」で埋まるのですよ。
類は友を呼ぶのです。

「近所にあって便利だから」
「料理が美味しいから」
などなど、その他多くの理由で来る方もいるでしょう。

だが消えずに残るのは「仲間」です。

「仲間たちのたまり場みたいにならないか」
「同好の士ばかり集まってたら商売にならないのでは」
「そんな一見さんお断りみたいな雰囲気の店は嫌だ」

その通りで、おいらだってそんな店には行きたくありません。

そういう感じになって店を潰す者が後を絶たないのも事実。

そうならない理由は店主の姿勢にあります。
顧客はあくまでもお客様であり仲間でも友達でもない。

たとえ親友でも店では友達ではないのです。

20年来の客も、今日初めて来た客も同じに扱う。
あえて例えるなら小学校の教諭や校長のスタンスですね。

その意味は「常識を失わない」ということ。
親身にはなっても節度を保った常識ある距離。

「えこひいき」はなし。
だが「仏」ではなく人間。
なので噛み合わぬ人に無理にあわせる気はない。
それが自然だと思いますからね。

仏の顔して全国民を店に呼ぶ気はないのです。
そんな非現実的誇大妄想を持っても仕方ない。

フリー客オンリーの晒し店にする気もないし完全予約制もよくない。
だが戦略上「予約」は欠かせません。座敷はそのためにある。

使い分けの問題です。

何のためにの使い分けか、
合理的に無駄を失くし経営を安定させる目的?

それも無いとは言いませんが、
あくまでも「顧客の利便性」のためです。

『ALWAYS 三丁目の夕日』という映画をご存知でしょう。
あれを観ると我々は「一時的精神異常」に見舞われます。

形容など不可能な想いが頭を駆けまわる。
時代は少しずれますけども、まぁあんなもんですよ、ガキ時代はね。

思えば東京タワーの頃から日本人はアクセルを踏みっぱなし。

だが1990年代に大きな「カーブ」が待っていた。
成長は陰りを見せ、人口は減少に転じ少子高齢化へ。

だがアクセルを踏むだけの年月が長く続き、シフトダウンの仕方を忘れてしまっています。

そもそも「便利技術」とやらの進歩でギヤもクラッチも無い。

今求められているものは【ヒール・アンド・トウ】ではないでしょうか。
そのテクニックというか精神を失った末のフクシマでしょう。

カーブを曲がりきれなかったって事です。

ブレーキになるメディア(マスコミ)は壊れてるのでノーブレーキ同然。
オートマ車でカッ飛んでコーナーに突入すれば事故は当然。

運良く即死は免れたが無事で済むわけがない。
「後遺症」はとてつもない程大きく、それはいつか歴史が証明します。

つまりカーブに突入しているのは「飲食業」だけじゃないって事ですよ。
どうすれば事故らずに曲がりきれるのか。

人には腕が2本、足が2本あるのを思い出すべきではないか。
右足のひとつだけじゃないのですよ。

このところの記事を読むと、飲食業界の現状が手に取るように解かります。
かつて輝いていた業界の多くが、似たような状況なのかもしれませんね。

僕は時折、自然の中に独り身を置く事があります。
周囲の生命感を感じながらゆるやかな時の流れに身を委ねていると、僕独りを生かし支えてくれる空間と生命を感じて薄ら寒くなるのは何故でしょうか。

日本は美しい国ですが、あきらかに許容できる人間の数は超えているように感じて仕方が無いのです。

少子高齢化の後に訪れるものは人口の減少ですが、これは生息環境の飽和を感じた種の調整能力なのかもしれません。

理由はともかく人口の減少が進むのならば、経済の縮小は必然でしょうね。
現在の日本の閉塞感は、時代の変化に伴う新たな価値観の模索が作り出しているのでしょうか。

もしもそうなのだとすると、いちはやく混沌から抜け出す鍵は、時代に即した価値観を見出すことが出来るかどうか?ということなのでしょうかね。

どんな名品であっても職人の道具は使うことに価値があるように、職人の価値は求められる魅力を持っているかどうかにあります。

変化していく時代に、そして誰かに必要とされる「僕」とは・・・・。

さてと、不器用な僕は事故らずに方向転換する自信が無いですので、少し立ち止まって真面目に考えるとしましょうか。

その点、止まることの出来ない「時代」と違って、「個人」は身軽で良いですなあ。

Posted by 板金職人 at 2011年08月30日 22:12


こんばんは、板金さん。

最近『デフレの正体』という面白い本を読みました。
デフレの正体は人口減少による生産年齢人口の減少にあるという内容です。
日本の経済は「海外輸出」の割合が多いと思われがちですが、実際には内需の割合がはるかに多く、内需縮小は非常に深刻な問題。
日本の生産年齢人口は95年にピークになり、その後減少。団塊がほぼ退職する2015年には95年の8割ほどになると書いてあります。2050年には6割。

人口減少と少子高齢化は文明と経済の宿命で避けられません。
政治が安定し、保健衛生が行き届いて乳児の生存率が高くなり、学歴が高くなり生活が安定し、収入が高くなってくれば女性は子供を産まなくなるのです。人口が増加するのはその「反対」の国だけ。
韓国や中国も日本よりさらに深刻にさらに速く人口減少と少子高齢化が起きるでしょう。

「日本は経済の縮小を恐れすぎているのではないか」 おいらはそう感じますね。
我々は「経済大国」と呼称されてきたが、逆に「豊かさ」は消えてしまっている気がして仕方ないんですよ。
大きな「組織」や「流れ」から離れて個人となり、一人の日本人としての自分をじっくりと考える人が増えるといいですねぇ。

Posted by 魚山人 at 2011年08月30日 23:45


お疲れ様ッス。
ようやく『ツクツクボウシ』が関東圏ジャ有り得ネェ『クマゼミ』に代わり鳴き出した。
後ゎ『ヒグラシ』待ちです。

っかし盆休みの間ゎ朝寝坊さして貰えなかった。
糞クマゼミのルッセェことルッセェこと(怒)朝っぱらから(泣)

【ヒール&トゥ】←上手いこと言うね(笑)
でもよ若い連中ゎ知らネェんジャネェのか? 家族が居る訳ジャネェのにミニバン。しかもマフラー変えてシャコタンの19インチホイール。
まるで理解不能(笑)
でも服ゎ おかげさまをもちまして今夏 子鯔1号に背丈抜かれましたんで晴れて『共同許可』を出した。
先日 一緒に服買いに行きました。さすがに豹柄ゎ『俺さ坊主頭だから無理っしょ』と着ませんが…
受験を控えた1号の将来を考えっと『子供手当て』ゎ将来のガキらのために貯蓄すんのが今現在の大人の義務のような気がするが…
モチ国管理でね!
現金貰っても何故だか無くなるしな…

>嘘だと思うなら
一応横浜クンダリに棲息する
鯔次郎。都心に行かずとも
帰宅時の幹線道路でわかります。 ガラガラ。
正月&盆並。タクシー業界も酷かろう。


【店舗経営】の話。
まさに俺の勤める店がツブれネェのが『そこ』だろう。

チェーン店に対抗したらOut。
絶対にOut!

俺ね 絶対的な『適正価格』って存在すると思うの。
ボル店ゎ問題外だが チェーン店を相手にした『生ビール半額』なんて 最初から商売なんてしないほうがよろしい。

爺よ。
俺がこの記事読み感じた正直な感想ゎ 夏休みの読書感想文ジャネェが ヤッパ『運』だよ。

『どんな親方の元で切磋琢磨できる』かだ!

その『運』を引き寄せるのが『実力』だゎな。

どんだけ我慢や信用される姿を理解して貰えっか。
チャラ男にゎ無理だゎ。
爺んとこの若い衆と俺ゎ
幸せモンだよ。

素晴らしい経営者だ。

車がプッ壊れ 身内に頼んで中古車を購入。銭ゎ親方から借金(泣)

納入された車ゎ『最後の直6』オートマだが(MTゎ高い)かなり走る。 
左足ブレーキをマスターすりゃ
10坪の鮨屋でも会席料理提供可能(笑)峠も行ける。

でもね
必要ネェんだ
『料理店』ゎ料理を提供し『鮨屋』ゎ『ズシ屋』にならなきゃイイ! そんだけだ。

『店』が
面白いほど消えて行く。
必要とされネェから 消えて行く。

ゴジラの襲撃ゎかなりBodyブロウですが。

Posted by 鯔次郎 at 2011年08月31日 02:39


お疲れです鯔さん。

確かに今の若者の多くはヒール・アンド・トウを知らないかも知れないね。
車を持たぬ者や興味の無い者が増えて車が売れないらしいから。
だが実際は車に関心がないわけではなく、自動車業界も塾などの教育産業と同じ事なんでね、若者たちの「絶対数の減少」と「収入の減少」が原因なんですよ。

つまり「金がない」のです。
高齢者の増加と同時に「財産」も高齢者へと傾き、若年層の所得が減少するという現象が深化しているわけです。
昔も今も自動車を所有するには色々と金が掛かる。しかし現代の若者にとってその負担は大きすぎて背負い切れないものへなってしまってるのだね。

企業が「競争」を理由に財布の口を閉じたこと、税収のバランスが崩れたこと、それが大きな理由でしょうな。

だがヒール・アンド・トウという言葉などネット検索ですぐに分かる「ネット社会」だ。ネットの普及で「テレビ番組を見るバカらしさ」に人々が気づいている。これは昔は考えれなかった現象。これから先はどうなって行くのか予測するのは難いよね。




そりゃ「運」だろうね。
だが運に支配されてるという考えを持つと「ニヒリズム」が蔓延してしまう(すでに蔓延しているが)。
「おきらめ」が先に立てば「ひやかす」のは上手いが現実的な行動は何もしない人間ばかりになり果てる。

「何もしていない者が何かをしてる者に文句を言う資格はない」
現代人の多くに言いたいのはそこだ。

まがりなりにもヒトカドになった人々は「あきらめなかった」からこそ今があるんです。

>必要とされネェから 消えて行く。
ではなく、経営側の人が折れたから消えるだけなんですよ。

時代がどうなろうと同じ事。「立ち向かっていく行動力」 それしかない。

Posted by 魚山人 at 2011年08月31日 19:51


お金も、経済の仕組みも、人が作り出したものです。
にもかかわらず、その変貌も本質も研究しないとあきらかにできないとは・・・、もはやコントロールできないものになっちゃったのかなあ、これって。

少子化の解釈は、偉い先生方に任せておきますか。
高い文明を構築することは、滅びの道を歩んでいるのだと考えることも出来そうですし。

人間の女性も、動物のメスもあまり変わらないような気がするなあ。
子供をほしがらなくなったのは、強いオスが少なくなっただけじゃないんだろうか?

うーむ、どうなんだろう。

Posted by 板金職人 at 2011年08月31日 22:34


 お久しぶりです。
ブログ主の言われる通り縮小していくしか選択肢はないでしょう。全てにおいて。

何故、永久に拡大しなければいけないのか?その矛盾にそろそろ気が付いてもいい頃だと思います。

テレビでは、横並びに代表選・・・。
ほんとにこいつら馬鹿の塊か・・ってなもんです。誰がそんなもんに興味もってんだ?

ほんとに、日本人(日本経済ではなく)再生の路はあるのでしょうか?

やっぱり、一度滅びないとだめなのかな・・・。歴史というよりも生命の必然性ではありますが・・・。よくわかりません。

Posted by 藤井茂男 at 2011年08月31日 23:39


板金さん
藤井さん
こんばんは。

昔は逆に「人口爆発」の心配をしていたもんです。
人間がアレコレ考えてもどうにかなる問題じゃないって事なんでしょうな。

「再生」の可能性はいくらでもあると思いますよ。
だが「広域的視野を失い」、「眼の前数センチの利権しか見えない」愚かな日本人がその可能性の芽を片っ端からダメにして行くと、そう思います。

ま、落ちるところまで落ちてみりゃいいんですよ。

Posted by 魚山人 at 2011年09月01日 00:11


お久しぶりです。

>>必要とされネェから 消えて行く。
>ではなく、経営側の人が折れたから消えるだけなんですよ。

と言うのが、がっつりと心に響きました。
僕は青色吐息も青色吐息です。
けど、まだ店は存在しているし、存在継続の為に汗水流して働いている。
まだ、何か噛み合ないけど、信じてやり続ける。試されているな、と感じます。



何やら起きそうなやな予感がします。



ただ、どんなときでも、真っ当に。

人を思い、料理を思い、家族を思い、思いやり、愛情を育み、感謝の気持ちを忘れない。
欲に走らない。人を馬鹿にしない。理不尽に対する怒りを忘れない。口に出す事を恐れない。思慮深くあれ。

今はこんな事を思っています。


ここにはそんな人たちがいる。
だから、きっと大丈夫、と思います。

多分、何かが崩壊します。それは間違いないと思います。すいません、感じるんです。どういう訳か。


だけど、このブログを見て、感じるものがあると、それでも多分大丈夫、だと思うのです。

人の心、温かい心が最後の砦なんだよな、と。

変なコメントになってすいません。

Posted by たかさん at 2011年09月01日 13:57


たかさん


本文にも書いておりますが、
「長く継続していくこと」
「そのために潰れない店にすること」
これが飲食店経営には絶対だと思います。

ではどうすればいいのか?

その方法は1通りではなく、店主の個性によって数えきれない。
なので具体例をあげても意味がありません。

自分の理想と日常の業務の間の乖離は埋めがたいもの。
調理は肉体労働であり、はっきりいって疲労するものですね。
「こうしたい、ああしたい」と頭で思っていても疲れて何も出来ない。
そして気がつけば「なおざり」な毎日がある。

「自分がやりたかった事をやっているだろうか?今の状態は」

それさえ考えれない程に日常が「自動化」し、やがて折れて行く。

ここから抜ける手段は1つだけだと思います。
「初心を思い出す」ですね。

何をしたくて自分は店を持ったのか。
それを忘れてしまっている事が非常に多いからです。


おいらはね、東京直下型地震で店が全壊しても、たいしたショックは受けません。
数ヶ月後には別の場所で店を出すでしょう。

東京が消滅したら他の県で出すし、日本が沈没したら外国で店を出す。
「自分が何をしたいのか」それを知っているからですよ。

世の中がどうなろうと関係ありません。自分がやりたかった事を変わらず淡々と続けるだけの事です。


お互いに頑張りましょうや。

Posted by 魚山人 at 2011年09月01日 14:43


おつかれさまでした鯔ちゃん。
いいコメントだ
(消えたけど)


このブログは月に万単位の人間が読む。
上には上があり、下のその下にはさらに下がある。それが世の中だ。
凄惨でドブのような子供時代、そんな境遇から銀座で成功する人など珍しくもなんともない。上野や隅田川でプーのまま死んだ仲間もいる。

個々の例をツラツラ並べりゃ迫力はあるが、同時にキリがないのだよ。
幸福も悲惨も次から次に競われるだろう。
そんな「競争」や「合戦」に進む気はない。この場所ではね。
そういうものを比べあう事になんの意味があるんだね。

現実を噛み砕きつつも、しかし具体的な事例を書かないオイラのBlogをなんでアンタは読んでいるんだい?  具体的な事は何も書かないが「何か」を書いていると思って読んでいてくれるんだと思うのだが。

このBlogに必要なのは「その人の現実」ではない。
現実の体験から得た「何か」です。

それは「考え」や「意見」なのだと思う。
実体験にてつかんだメッセージ。
それが欲しいからおいらも努力してメッセージらしきモンを書いているんです。



たかさんへの返事。
まぁ、そういうふうにも読めるだろうね。
「おいらはこうする」 そんな調子だからね。

だが魚山人の事なんぞテーマーではない。

おいらが言いたいことは

過去や現状がどうであれ、「前を向いて行動する以外に何もない」
「やるしかない状況なら、ヤル」 「あきらめるという選択肢はない」

それだけのこと。
そう読めないのならおいらの書き方の失敗なのだろう。

今、こういう世だからこそ「絶対に折れない心」が必要なんですよ。

Posted by 魚山人 at 2011年09月02日 05:35


こんばんは

無事にご帰還されたようでなによりです。


とうとう、東京行きまであとひと月になりました。もう、現場は
財務の事やら人事の事まですべて一通り形にして、今日も金曜日の
こんな時間ですが、口を出すのも程々にブログにコメントを書いています。

あとは手前らで無い知恵絞って考えろ、と言いました。
が、任せた野郎は、半年前に書いた会社を潰した若いモンです^^
正直、それがどうなるかは蓋を開けてみないと分かりませんが、
今は頼れる仲居さんやサポート役、俺が築いてきた地盤があります
から大丈夫と自分に言い聞かせています。

失敗したときは任せた俺に見る目がなかったという、それだけでしょう。
まあ死ぬわけじゃないしね。



それにしても今日の記事。
まるで俺のために書いてあるかのような記事です(笑)

うちの会長がとりあえず、この3年間、出店続けて5店舗まで増やしたは
良いものの、やはり現場には相当無理が来ていて3月に有楽町に出した
80人規模の店もオペレーション、商品構成、教育、クオリティー、
何よりも、店の本筋が見えなくなっていることが一番の課題です。

現場の店長たちは待ったなしの状態すぎて、現場は日々の作業に追われ、
支払いに追われ、自分が今何をして何処に立ち、どんな長所や短所が
あるのかすら盲目になり、自分の狭い世界で店舗運営をしている状況です。

現場の仕事に全精力を傾けて、鼻血も出ないほど知恵を出しつくし、
それで負けたのなら、次につながるでしょうが、現場の仕事に全精力を
傾けることができずに作業に忙殺されたまま負けてしまえば、
それこそ単なる負け戦。

たかさんやボラさんのコメントにもつながるのかもしれないが、
せめて、現場で働く連中がもうこれ以上鼻血も出ないくらい
前を向いて仕事ができる状態にしてあげるのが経営陣として、
また、仲間としてしてあげられる今回の上京目的です。

以前、ボラさんから何しに東京に来るの?
と聞かれた答えがこれにあたります。



東京に来てやる仕事はこれですが、
俺が何を見据えて東京に来るか?はまた別です。


そんなの簡単ですよ。男を磨きに行くんですよ。


成功しても一円の金にもならない仕事です。
3歳になる娘が泣いて、寂しいから東京に行かないでと言ってきます。
半年前に会社を潰した弟分は、任されても不安がやはり先に来ます。
イチ料理人として、まだまだやりたいことがたくさんあるし
腕を磨きたい気持ちもたくさんあります。
自分の会社も来年の出店を控えてますから。


でもその前に
料理の腕も包丁も磨けないかもしれないけど、大都会東京で
カミソリ並みに切れ味を整えた脳みそ引っ提げてひと勝負。

これぞ、男のロマンです。

Posted by ゆうじ at 2011年09月02日 21:01


気持ちのいいコメ。
そうこなくっちゃいけねぇ!
本当にスカっとします。

男と見込んで頼みがあるんですが・・・
おいらもバイトで使ってくれませんかねm(__)m
イヂワルされて仕事させてモラエナイので・・・・ノケモノアツカイ(ノ_-。)

絹ごしを花に切れる特技があります!(←何の役に立つんだか 笑)
まぁ、アホ話は兎も角として、(~_~;


投資の鉄則は「底狙い」です。
伸びシロが無い世界に手を出すとババをつかまされるのがオチ。
だからこそ、こんな谷のどん底で動く事に拍手を送りたい。

忙しいでしょうが、時々は状況を教えて下さいね。

Posted by 魚山人 at 2011年09月02日 21:24



>そう読めないのならおいらの書き方の失敗

(-_-メ

俺 ず-っと そう読んでんダロが(-_-メ

(笑)

(消えたけど)←訂正しろ!
(消したけど)←に(笑)

お疲れ様です!

昨日のコメが適当ジャネェのゎわかってっから(爺に任す)←と書いたはず。
ま-な。爺が目を通してくれただけで満足さ!

ただな『たかさん』にゎ謝罪しなきゃならネェ俺。
ゴメンナサイm(__)m。
俺がどんなコメしたか気になってしまいますもんね。

たいしたことないコメです。
たかさんのご繁栄を祈る次第! 気概が報われるよう陰ながら心の中で応援しておりますので!
どうか店を可愛いがってやって下さいませ。


『ゆうじ』サン。

誰?(笑)

『男のロマン』
カックイイじゃん!
俺が質問したって?

カミソリみたいに切れる脳ミソ←ネェ…
キレちゃダメよ!脳ミソゎ。
救急車呼ばなきゃ(笑)

頑張って下さい!
『たかり』にだけ 気をつけてください。

ババ引かぬ←ならぬ
ババ引かされネェように。
ババを最後に持ってたヤツが普通負けでGAMEOVERなんだが東京ゎ違うからね。ババをいかに銭にすっかが最先端←(笑)イワユル底値。
皆様のコメゎ刺激になりますよ俺。
俺も負けちゃいらんネェかんな!

爺の返事コメだけだ
俺を凹ますのゎ(笑)

ツカここ
blogのコメ欄だよなぁ…

こんなblogって他にあんのか?

何度も聞いてんが
実際どうなんすか?

俺ゎ今
携帯パチパチしてんだが
愚の骨頂なのか不安になる時がある。

GAMEOVERと書いたが
当然そりゃ洒落で そんなモンジャネェのが男のロマン。
え゛…風呂入らなきゃ
こんな時間じゃん(;^_^A
寝ますm(__)m

女房に叱られちまう!
Posted by 鯔次郎 at 2011年09月03日 01:58


鯔ちゃん、
なぜかこの深夜にまだ起きていたりする爺です(笑
凹んでる銀座のママさん励ましたりしなきゃいけないし
上野で焼肉おごったり・・・・下心はないから(笑)



>爺の返事コメだけだ
俺を凹ますのゎ(笑)

てりメェだろが!
「自分の若い衆」をチヤホヤする親方がどこにいるってんだ!!
(今はいたりして 笑)




ボツワナで友達になった「プラ(仮名)」って鼻垂れガキに和食の写真を見せた
鮨も見せた
そしてナイルパーチ(鱸のような魚)の刺身を食べさてやったよ。

大皿に焼物、揚げ物、酢の物と刺身を持ったサワチ盛りだ。
【崩し本膳】
おいらが板場を流れた経験があるから作れた料理だ。

ガキゃ、めんたまがギラギラだよ。光りすぎ(笑)
こう言った、
「ニホンはカッコイイ」
とね。



今のニホンは最低最悪だ。
だからハマのボラジローは「格好良く」なきゃいけない。
分かるか?
おいらの言っていることが?


グスグズ言っている時代は終わり。
なぜかと言えば日本中がグズグズしてるからさ。
【人々の逆を行く】
日本はそれでBIGになったんだ(ソニーとかね)
今はどうだ? 秀才だらけで誰もはっちゃけねぇ!

今がチャンス。
それに気づいて欲しい。
特においらのBlogを読んでる方にはね。

Posted by 魚山人 at 2011年09月03日 02:46


このブログは、まあ、なんと言うか、ブログ主も集う人々も魅力的ですね。

それぞれのやり取りも楽しみにしています。
読者の方へのコメントは意識的に控えていますけど。
あ、マルちゃんには質問したなあ。
男は皆、若い女性には弱いものです、ご容赦のほどを。


人々の逆を行くとは、いつもいいことを言いますね、魚山人さん。
それではこんな話題はいかがでしょう。

経済の縮小を必要以上に恐れる必要がないという考えは僕も同感です。
ですが誰もが「経済の轍」から抜け出せず、それを可能とするにはお金持ちになるしかないと考えているとしたら、それはどうでしょうか。

生活の中心となる場所で周囲を眺めてみましょう。
どうですか?
そこには顔も知らない誰かの存在を感じませんか?
そしてそれらは、自分が生み出したものより圧倒的に多くないですか?

誰かが素材を作り、誰かが商品とし、誰かがあなたの元に届けてくれます。
あるいは形の無いサービスであったりします。


それらをつなぐ重要な役割を果たしているのがお金です。
なので、生活を豊かにするためによりお金を稼ぐというのは自然な発想ですね。

だけどそのために時間の多くを使ってしまうのなら本末転倒といえます。

そこで他人への依存を減らすというのはどうですか?
簡単に言うと、自分で出来ることは自分でやるのです。


日本の生活スタイルは核家族化し、さらに小さくなろうとしています。
ここで今一度、おじいちゃんやおばあちゃんと共に暮らす道を選べないものでしょうか。

世の中には偏屈な年寄りばかりでも、物分りの悪い若者ばかりではないと思うなあ。

誰かに必要とされ、生きがいを持つ年寄りは思いのほか元気です。
仕方なく暮らすのではなく、望んで暮らしたいと思えたら、きっと何かが変わります。

年寄りとの生活はメディアや噂から感じるほど悪いものではない、経験者の僕はそう体感していますよ。

時間に追われる日々のなか、より安いランチやお弁当にお金を使うより、助け合って浮いたお金で「家族でお食事」の方がいい気がするのは僕だけ?かな。

Posted by 板金職人 at 2011年09月03日 22:03


こんばんは、板金さん。

>僕だけ?かな。
違うと思います。誰だってそう願ってますよ。

ただね、この数十年で痛切に感じてますのは、
「もう絶対に昔には戻らない」って事です。

都市化の進行による家族の「核分裂」
その結果、現代人はもう自分の肉親とさえ、まともにコミュニケーション出来ません。

おいらのBlogは最初から「懐古調」であり、まぁ「昔の良さ」をツラツラ書いており「失われた日本」に皮肉を浴びせるのがサブテーマーって感じです。

ですが書きながら思いを深めたのは「過ぎた日は戻らない」という確信です。

よくよく考えてみれば、なんで戻る事ばかり考える必要があるのかって、そう思うんです。「古き良き時代」に戻す努力は方向性が違うのではないか?

過去が戻らぬのなら、未来を『創り出せばよい』ですよ。

日本人は「テーマー」を与えられたら猛烈に動きます。
グジグジと内向きになっているマインドを吹き飛ばす斬新な「テーマー」
それが出るには後ろ向きではなく、「現在」を加速させて前に進むスピードを逆に早めた方がよい。八方美人で主張の無い日本もそろそろ逆転する時期でしょう。
おいらは今、その芽吹きをひそかに待ちわびております。

Posted by 魚山人 at 2011年09月04日 00:24



ここまで書いたが
活字ッチャなんかこう・・・


カックイイくいたいから非公開だぜ(笑)


;魚;
と、いうわけで本人の希望により本文はカット(笑

Posted by 鯔次郎 at 2011年09月04日 02:28


おつかれさま鯔さん。

本文を読み返してみて気がついた。
「理想の経営スタイル」らしきくだり、まるでAppleの前CEOでカリスマ経営者だったジョブズ。
そして逆に力はありながら、原点であるモノ作りを軽視してダメダメガラパゴス会社に落ちたソニー。その対比みたいな感じにもなっている(笑)

ご存知のようにAppleという会社が不死鳥の様な怪物になった理由は『顧客の囲い込み』であり、自分のスタイルを頑固なほど貫き通した結果です。

そしてソニーは「行列客」にしか興味がなくなってしまい、顧客を大切にする気持ちを失った。「大企業病」になり治療方法が見つからないという感じだね。

皮肉にもAppleの新製品には行列ができ、ソニーは何を出しても評判が悪い現状になってしまっている。

ジョブズ達欧米の企業トップが日本を恐れたのはホンダやソニーのロボット技術までだ。現時点では何の役にも立たないロボットを開発する余裕。「日本の技術に突き放されるかも知れない・・」と感じただろう。

ところがソニーは「金にならない技術」を捨てた。「ロボットはいらない」、まるで原発作業ロボを「事故は起きないからそんなもの要らない」と言った東電の幹部なみの想像力の無さだね。

そのあたりから海外の企業トップ達は「もう日本の会社に脅威はない」と感じ始め、その通りにソニーはダメ会社になった。
おいらは昔からソニーの製品が好きなんだが、最近の荒れ方にはウンザリだよ。

技術はあるくせに、発売する商品は外国の真似に近く「独創性」なし。
「自分の力の使い方をまったく分からない石頭」だね。


スマホやタブPCのケツを追っかけるばかりでは未来はない。
自分達の技術を「マネではなく、独創性に溢れた商品にするマネジメント力」
結局今の日本に求められるのはそこだろうね。
簡単に言えば「もっと想像力を持て」って事。

漫画(アニメ)などを見れば一目瞭然だが、もともと日本は「イマジネーション大国」であり、その力は充分にある。それを子供の玩具から現実に使えるモノに進化させる大胆さが必要なのだろう。

ニヒリズムや「おりこうさん的常識」、とにかくポピュリズムに囚われていてはダメだ。
存在しない新たなる需要と市場を自分でつくりだすくらいの姿勢が要るんですよ。

小さな食べ物商売でも同じことだろうと思う。
想像力を駆使して「常識の枠を壊していく」行動力。
そこに生き残りの鍵があるんじゃないかな。

それは「手抜き」ではなく、逆に「まっとうな力をどう使うか」だろうね。

Posted by 魚山人 at 2011年09月04日 08:22


YouTube

『ROGUE』で
『BOYS BE AMBITIOUS』
を検索して下さい。

雑なバンドですが
良い曲です。

『見かけより大きめな夢を抱け』

元気もらえる歌詞です!

お疲れ様でした。
Posted by 黒足のボラジ at 2011年09月05日 02:10


魚山人さん こんにちわ。

>震災後の都内飲食業界は風前の灯火

本当に厳しい時代ですね。
会社の近くの湯島、池之端界隈でもものすごく閉店が多いです。
しかし、無くなった店数と同じくらい新しい店がオープンしています。
数ヶ月で消える店も多いですが、、、。
最近この界隈でオープンするのは、中華、韓国料理、インド料理が多いです。
儲かっているのは内装、リフォーム屋さんと不動産屋だけ?(笑

ランチの低価格競争はいつごろからでしょうか?
500円、600円のランチが当たり前になってきました。
コンビニ弁当だと280円~
牛丼屋にハンバーガー屋の低価格競争。

こういう時代に、まともな店を新規で始めるのは魚山人さん言われていることがとても大切だと思います。
ドラッカーが『マネイジメント』で言おうとしていることの飲食店版だと感じました。

店を始めることに精一杯、それが目的になってしまい、”マーケッティング”や”イノベーション”自分の店の客が誰で、どういう人なのか、その満足は
市場、自分のやりたいこと、強みと弱みなどを
よく考えてから店をやらないと失敗する確率が高いでしょうね。


>店を立ち上げる時に「席数」と「立地」
>「儲ける店」より「潰れない店」
>『顧客を掴むまでは地味で行き、顧客をつかんでも派手にならない』
>顧客の満足度を高める。
>「自分の客」
>全国民を店に呼ぶ気はないのです

見事に
マーケティング
コンセプト
ポリシー
具体的な行動
イノベーション
マーケットセグメント(客を選ぶ)
とすべての要素が入っています。

単に、何々が”食べたい”、”飲みたい”を提供するのではなくて
一人のとき、誰かと一緒のときなどシチュエーションによって
美味しいだけではなく、居心地よく、心地よい時間とか会話を楽しめ
満足できる店があれば最高です。

当然誰にとってもということは無いわけで
言われるように 店や親方、シェフと客との相性が大切ですね。
特におすし屋さんやカウンター割烹のような場合は、、。

日本の場合、大箱な店は難しいですね。
中国やフランス、USではかなり大箱な店でもいいお店が沢山あるような
気がしますが、日本ではほとんど無いです。

後輩の職人さんいい方向に動くといいですね。

Posted by 庄助 at 2011年09月05日 16:08


鯔さん、ありがとね。
今度時間がある時にでもやってみますよ。





庄助さん、こんにちは。
どうもありがとうございます。

いつでしたか所要で郊外に出かけました。
どこにでもある私鉄のベットタウンの駅前で人と会い、打ち合わせ。
相手が業界の者ですから時間外れの深夜に近い。
あるレストランに入りました。テーブルが大小20程で「小さな店」ではありません。

店に入ってみると店内テーブルの半数以上は客の残した器でちらかったまま。
なんとか空いた席に座り様子を見て分かったのはね、
時間帯ゆえなのかホールの女性が一人きりで店を回しているらしき事。
キッチンにも多分1名しかおらんのでしょう。合計で2名。

突然の雨のせいか料理の平均価格が500円程度であるためか、お客の入りが良かったらしく、女性は一人でテンテコマイしておるんですな。

注文を受け、配膳をし、レジを打つ。
これは10組のお客が途切れないタイミングで来たら1名でやるのは不可能です。
たとえ極限までセルフにしたファミレスであろうと無理なものは無理。
なのでテーブルのセッティングをしてる余裕などはあるはずもない。


日本でこうした店を運営する会社の特徴はね、本部の幹部がこうした現場の姿をめったに見に来ない事です。つまり現場で何が起きているのかを知らないか、または無視してるわけですな。
そして日本の最大の特徴は現場の働き手がそれを我慢している事です。

外国で同じケースが起きれば従業員は絶対に不満を隠しません。
なので最初からそんな事がおきないようにシステムを組んであるんです。

従業員に「我慢」を押し付ける発想は最初から無い。
そもそも「ガマン」という単語さえ無いわけですから。

彼らの根にあるものは「コントラクト」です。
給料で契約をしている関係にすぎない。

だからこそシステムが機能するんですよ。
対応不可能な状況になるのは契約違反ですので会社の責任なのです。

ところが日本は「契約以外の何か曖昧なもの」で従業員をしばるクセが抜けない。
なのでシステムが見掛け倒しになり、機能しなくなる。

外国では機能している大型店舗が日本では廃れていく理由ですな。「システムに都合のよい義理人情をかませてくる姑息さ」が機能不全を起こす要因なのです。

「我々は日本人。みんなで頑張って互いに成長しましょう。努力です」
そんなもモンは嘘。ウソっぱちもいいとこ。

外国と同じように、あるいはそれ以上に、「楽をしてる者と搾り取られているだけの者の格差」ははっきりと存在し、自分が楽になりたい一心の人間たちには他人の努力を認めて労う気持ちなどありません。そんな人種の下で働けば使い捨てになるだけ。

ならば「まやかし」を言うよりも「契約」をしっかりしたものにすべき。
そうでないのならシステムを構築しても無駄です。


その店のホール係の女性
数組の客がいる店内を必死で走り回っているし、我々には品を出す時にひたすら「すみません、すみません」と謝る。頑張っているのですよ、懸命に。

我々は「内部の人間」ですから事情は痛いほど分かる。
怒るどころか女性を手伝って「ホールバック(下げ膳)」をしてあげたい気持ちを押さえるのが大変でした(笑)
しかしこの時代です。特に年配者などはあからさまに不機嫌になり、店の従業員に文句をいう人がさぞ多いことでしょう。
悪いのは「経営側」であり、店の従業員を虐めても仕方ないでしょうにね。

こういう会社は消えていった方が良い。
そう思いますし、消えて行くでしょう。



>後輩の職人
板前としての腕もあるしバカでありませんし、家族もいます。
あらゆる手を尽くして頑張るはずですよ。

Posted by 魚山人 at 2011年09月05日 17:45


僕が書き込んだコメントを読み返してみて、書き間違いに気付いたので訂正させてください。

<世の中には偏屈な年寄りばかりでも、物分りの悪い若者ばかりでもないと思うなあ。>

こう書きたかったんだけど、大間違いですね。
真っ当に生きてきた人達には明るい未来があってもいい。
そんな趣旨の書き込みのつもりだったのに・・・。
年寄りだけが偏屈になってるなんて。

ああ、ショック!
今夜は飲んで寝るしかないなあ。

ああああ、ショックだぁ~~~。

Posted by 板金職人 at 2011年09月06日 21:52

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