怖い板前と嫌な客
おいらが修行を始めた時代にゃね、
そりゃあ大勢いたもんです。
偏屈な怖い板前ですわ
和食の板前は裏で仕事して、皆さんのお目にかかる機会はめったにありませんので、今回は寿司板前に限った話をします。
お客に魚の講釈する事から始まり、しめぇにゃ怒り出して怒鳴る
食い方にケチをつけ、「そうじゃねえ」、「なってねぇな」
最後は
「おれっちの寿司は食わせねえ!失せやがれ!」
こんなのが本当にいましたねぇ
確かに腹の立つ客はいますが、「仕事」ってことを忘れてますね。
商売人の資格はありませんわ、こんなの。
どんな職業だって皆さん我慢して働いてる。
こりゃぁ常識でしょう。子供じゃあるまいし。
バブルがはじけて以来、この種の板前は減りました。
当たり前ですな。
それを踏まえた上で逆の視点なんですがね、
恐らく板前さんでこんな事を公開する人はいないと思いますんで、あえておいらが書こうかと。
はっきり言えばお客の悪口。
魚や料理について知ったかぶりをする客
さらにそのウンチクが板前の上をいっちゃってる
こういった客が板前に嫌われるのは、大体想像がつきますでしょう。
意外なとこでは、
子供連れは好かれません。しつけの良いきちんとした子供は別ですが、そんなのはきょうび例外、ヒステリックに叱りつける親、逆に甘すぎる親
寿司カウンターってのは、目の前に板前が立ってトイメンって事を考えましょう。子供の品行に自信が無い方はテーブルやお座敷に行くほうが無難です。
カワンターに掛けてるのが自分だけで他の客が居ないなら別ですが、
いっぺんに5品も6品も握りを注文する(回転寿司との区別がついてないノリですな)
板前の顔を見ずに注文する
これも困りますね
板前は他の客も相手にしなければいけないし、手は包丁をもって作業しなければいけません。聖徳太子じゃありません。
まあ板前っていいましても色んな性格の人がいますんで、これは一般論にすぎませんけどね。こんな事を理解しておくと、寿司屋に行った時ネタの厚さが違ってくるかもしれませんよ (笑)
こんにちは。
もっともですね!というか、人対人として相手の気持ちを思いやる姿勢があれば それで解決な事ばかりですね。
Posted by キミ at 2006年11月26日 11:39
「自分がされて嫌な事は他人にしない」
「自分がされて嬉しい事は他人も嬉しい」
この当たり前のことが、年々置き去りにされてる様な
そんな気がしますねぇ。
寂しい世の中です。
Posted by 魚山人 at 2006年11月27日 05:51
自分はカウンターでお寿司を食べたことが未だありません(笑
今まで、家族皆で次々と注文していたのですが・・・
あちらの側になって考えたこと、ありませんでした
かと言って、ヘンな遠慮をしすぎると楽しめなくなってしまいますし
ちょっと難しいところですね。。。
Posted by みは at 2006年11月26日 22:21
さすが、みはちゃん(^_^)
要するにこの話ゃね、板前と客の事は一例にすぎないってこと。
>ヘンな遠慮をしすぎると楽しめなくなってしまいますし ちょっと難しいところですね。。。
食べ物屋だけでなく、この浮世は他人様との距離間をはかるのがとても大切。変に遠くてよそよそしいのもドライな感じで嫌なもんですけど、他人様の気持ちを考えずにズカズカと土足で踏み込んで来るのも困り者。
常識の問題なんですよ。
「難しいなぁ、どうしたらいいかなぁ」、なんて思ったときにはね、
「礼には礼をもって接する」
って言葉を思い出すといいですよ。
これは人の基本ですから、いつでもどんなときでも生きてます。
板前だって人の子、
どんなに忙しくても、礼儀のあるお客には、きちんと「待たせてすみません」って気持ちで、倍にしてサービスを返して来るはずです
Posted by 魚山人 at 2006年11月27日 05:52