師も走るる酒々日和や蓬ヶ島を想ふ
すっかり酒が弱くなりました。
ターキーのボトル片付けても足取りが乱れなかった数年前に比べればですが。
歯磨き粉を付けたつもりで、洗顔クリームで歯磨きして吹き出した晩に、自分が酔っている事実を発見し吃驚。あ~気持ちが悪かった(笑)
蓬ヶ島と言うのは、和食では魚と昆布で色野菜を巻いた鱠の事で「八寸」に使います。
この蓬ヶ島は「蓬莱山」を意味します。
古来から中国には、悠か東方海上に蓬莱山という霊山が在り、その地は不老不死の仙人が住むという伝承がありました。始皇帝が徐副をその地に向かわせた話はあまりにも有名ですね。
ところで日本の事を書いた最古の記録は3世紀の『三国志』東夷伝倭人条(魏志倭人伝)ですが、そこには酒の話も書かれています。どんな酒だったのかは分かってませんが、興味深いのは宗教と女性と酒との密接な関係です。巫女が酒造と深く関わっていたらしい。
卑弥呼が神功皇后か倭迹迹日百襲姫命なのかは、日本史の最大の謎で正確な比定は新しい資料でも出てこないと無理な様ですけど、おいらは天照大御神説を支持しています。
シャーマニズム・原始宗教が日本の歴史に深く関与しており、巫女の存在が目を引きます。女性の地位が高いのが古代日本の特徴。その代表が天照で卑弥呼、そんな想像をします。
シャーマニズムには太陽と塩が重要なアイテムですが、これに「酒」も足していいんじゃないか。日本が神道へ向かう過程で宗教アイテムとしての酒がそのまま継がれたんだろうか。
紀元前5000年ごろ揚子江で稲作が始まった頃には米酒は存在したと考えられてますが、実際はもっと古いでしょう。日本でも同じです。
文明の誕生期にはすでに酒は存在してたんでしょうね。
酒は長命の妙薬
しかし過ぎれば身を滅ぼす毒
この一盃の酒は、人間そのものを写す鏡に見えませんか?